表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
石じじいの話  作者: Lefeld
400/608

石じじいの話・生霊、死霊退散法

石じじいの話です。


じじいが教えてくれた、「人に憑いている生霊、死霊の退散法」を紹介しましょう。

じじいは、信じていなかったようですが。


まず、その人に憑いているのが、生霊なのか死霊なのかを知る方法です。

以下の呪文を唱えます。

「今まではたよりなしつる精霊も、今日より後はたよりなすなよ」

これを聞いて、涙を流すのは死霊である。

一方、歯を食いしばるのは生霊だそうです。


生霊、死霊の区別がついたところで、以下、退散プロセスは続く:


生霊または死霊に憑かれている病人を、静かな部屋に座らせて、合掌させておく。

この人に対して、以下の呪文を数回唱える。

「あらし吹く木の間の風のしこりなく、むかふかたきを払ひぬるかな」

そうすると、憑いている霊が出てくる。

出てくるというのは、憑かれた人の口を通して、霊がしゃべる(声を発する)ということ。

これで、霊が、それ以後の手順で「払うことができる」状態になる。

憑かれている人の合掌している手に半紙を当てて「拭き取る。」

拭き取るのは、霊の一部(?)である。

一度に霊の全部が拭き取られることはない。

拭き取るときに、煎り豆をひとつかみ投げる。

投げるときに唱える呪文は、

「衆怨悉退散」である*。


そうして、その「拭き取った半紙」を竹筒に封印する。

この時、生霊の場合は、

その竹筒を川に流す。

半紙を封印する竹筒の長さは、生霊の場合は五寸。

筒の一方には節があって閉じていて、開いているもう一方から半紙をいれて封印する。

死霊の場合は、竹筒の長さが六寸。

それを火で焼くことが一般的。

生霊の場合とおなじように、川に流しても良い。


上記の手順を数回繰り返す。

すると、生霊・悪霊は退散する。


試してみますか?

*これは有名な呪文ですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ