石じじいの話・髪の毛関連のまじない
石じじいの話しです。
じじいは、いろいろな呪い(まじない)の方法を教えてくれました。
彼が、それを信じて実行しているところを見たことがありませんから、たんなる知識として持っていたか、勝手に作ったでまかせだったのか。
色々あるのですが、今回は、多くの人々に切実な問題である髪の毛についてのまじないです。
この呪いを試すのはやめたほうがいいでしょう。やるなら自己責任でお願いします。
(1) 髪の毛が抜けるのを止める方法
桑の白皮、四十もんめに水を加えて火にかけて、よく煎じだして、それを冷まして、その汁で髪を何回も洗えば、抜け毛は止まる。
> 桑の樹皮って、今は手に入れるのが難しいです。
(2) 額の生え際の後退を止める方法
蛇の抜け殻を切り刻んで、それをうどん粉を水でねったもので、生え際に貼り付ける。それを何度も繰り返すと発毛する。
> 蛇の抜け殻も手に入れるのは難しいでしょう。
(3) 抜けた毛を生やす方法
マクワウリの葉を砕いて、その汁をとって、これを何回も髪にぬりつけると抜けた毛はもとのように生える。
また、朝鮮のひげ人参の根を煎じて髪につけても良い。
> ひげ人参と髪の毛、語呂的です。
(4) 赤毛を黒くする方法
桐の生木を細かく刻んで、それを煎じて得た汁で何回も髪を洗えば黒くなると。
> だから、桐の生木を手に入れるのが難しいと。いや、街を歩いていると、桐の木はけっこう目にします。枝を勝手に切らないように。
(5) ちぢれっ毛を延ばす方法
麻の葉と桑の葉を等分にまぜて、それを煎じてできた汁で何度も髪を洗えば、延びる。
あやしい呪いをするのは、やめたほうがいいですよ。
(怪しくないまじないは、存在しないのですが。)
「溺れるものは藁をも掴む。」
しかし、掴むのは藁にすぎないのです。




