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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・砂利道との会話

石じじいの話です。


じじいが、ある人から聞いた話しです。


その人が子どものころ、砂利道の道路から声が聞こえてきたそうです。

それは、男の子の声でした。

小学校からの帰り道、とぼとぼと歩いていたら、いきなり子どもの声に呼び止められたのです。

あたりを見渡してもだれもいません。

その声は、路面からのものでした。

その人は、道路にしゃがんで、その声に耳をかたむけました。

その声は、とても親しげに話しかけてきます。

友だちのいなかった、その人は、その「砂利っ子」との会話に夢中になりました。

しかし、道路の真ん中で話しているのですから、車にクラクションを鳴らされます。

当時は、なにかといえば、クラクションを鳴らされました。

これではあぶないということで、その声の主は、道路ぎわに移動してくれたそうです。

小さな子が道路の端に座り込んでぶつぶつ楽しそうに話をしているので、通りがかる人は怪しむはずですが、声をかけてくる人もいない。

田舎の道は、車の交通量は多くないので、彼らの会話が中断されることは少なかったので、話ははずみました。

1時間ほど話をして、その子は家に帰るのです。

その砂利っ子との話は、学校のことや、テレビや漫画のことが話題で、また砂利っ子は、いろいろと相談にものってくれたそうです。

学校の宿題も教えてくれたこともあったとか。

その砂利っ子は、勉強がよくできました。

いつも、砂利っ子は、1時間ほどで話を切り上げました。

その子がもっと会話を続けようとしても、「今日はもうおわり。はやく帰んなよ。」と言って、そのあとは完全に沈黙したのです。

当時の田舎道は、保守のために定期的に玉砂利が新しく敷かれるのですが、それが敷かれると、砂利っ子の声が大きく明瞭になったそうです。

そのため、その子は、玉砂利が敷かれるのが楽しみでした。

玉砂利が敷かれると水たまりがなくなるのですが、歩きにくいし、自転車はハンドルをとられやすくなるので、敬遠されていました。

ある日、その道路が舗装されました。

自転車や自動車を運転する人たちは、それを歓迎しました。

水たまりで泥水をはねないので、歩行者もよろこびました*。

しかし、舗装されてから道路の声は聞こえなくなってしまったのです。

砂利っ子はいなくなったのです。

その人は、砂利っ子は、アスファルトで窒息したのだと思ったそうです。

それからは、また、さびしい学校生活がもどってきました。

砂利っ子は、最初は、男の子ひとりでしたが、最後のほうになると、もうひとり、女の子も会話に参加してきたそうです。

しかし、ふたりとも、アスファルトで窒息したのでしょう。

*歩きやすいのですが、アスファルト舗装の表面で、運動靴の底のゴムが早くすり減るようになったそうです。

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