石じじいの話・石器人との会話
石じじいの話です。
三万年前の日本人(?)と会話する方法があったそうです。
なぜ、「三万年」?
その技術を開発した人によると、遡ることのできる時代設定が「三万年」に限定されていて、現在の(じじいが、この話を聞いた時点)技術レベルでは、他の時代に設定できないと。
しかし、なぜ日本列島?
- その技術を開発した人によると、地理的な場所も選択できない。
- つまり、時空の位置の指定ができないのだと*。
- だから、三万年前に人間がいる場所で、その技術を使って会話しなければならない。
- その場所を、予め知ることはできない。
おいおい。
それに、当時とは、言語が違うだろう。
話が通じないんじゃないか?
そもそも、それは「日本人」なのか?
じじいの疑問は尽きません。
- その技術を開発した人がいいます。
- 「そんな些末なことは気にするな。」
いやいや、これは本質ちゃうんか?
その技術を開発した人が説明するには、
この技術では、三万年前の会話をする現代人(被験者?)に対して、医学的な処置をしなければならない。
それは、いわゆる「手術」だが、単純なものだし命の危険はない。
安心しろ。
いや、わしは会話したくないぞ:と、じじいは思いました。
そうしたうえで、ある装置と薬を使って、その被験者を三万年前に送るのだと。
この技術は、その人間の脳に眠っている、太古の記憶を取り出すと言ってもよいだろう。
と。
つまり、物理的に、現代人を三万年前の世界(時間)に送るわけではないのです。
これは、「記憶の逆行」というものでしょうか?
「逆行催眠」というものがありますが、その科学的な証拠は存在せず、いかがわしいものと考えられているようです。
*この話をまとめていると、もし、この技術(処置)を、ヨーロッパの適当な場所で使えば、絶滅しかかっているネアンデルタール人たちと会話できるのでは?と思いました。
しかし、その場合には、言語が深刻な問題にあるかもしれません。
「そんな些末なことは気にするな。」
ドンマイ、ドンマイ
ええじゃないか、ええじゃないか




