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石じじいの話・短い話:悪魔の靴;墓石の産声(ロシア)
石じじいの話です。
知り合いのロシア人が朝鮮で話してくれたものです。
(1) 「悪霊がはいていた靴」があったそうです。
これは、「死神がはいていた靴」とも呼ばれていました。
どのように入手されたかわかりませんが、ある正教の教会に保管されていたそうです。
しかし、その地域はドイツ軍に占領したらしいので、それがどうなったのかは知らない、
と知り合いのロシア人は、じじいに話しました。
場所は、ウクライナのある地方らしいと。
(2) 耳をあてると赤ん坊の産声が聞こえてくる墓石があったそうです。
それは、正教徒の墓石でした。
中に、何がいるのか?
何かが生まれようとしているのか?
と、村の人たちは、不思議がり、かつ恐れていたそうです。
その後、その墓石がどうなったかは不明です。
場所は、ウラル地方らしいと。




