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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・子宝を得る

子供を得るための呪いについての話を書きます。

これは、じじいが満州を旅行したときに、森に住む少数民族から聞いた話だそうです*。


(1) ある村では、結婚して三年過ぎても妻に子供ができないと、その夫の尻を特別な棒で叩く、すると子供ができるのだそうです。

これはサディスティックですね。

いや、マゾヒズムでしょうか。

それでも子供ができないこともあり、そうなると、その夫はその家から放逐されます。そして、妻は、遠くの村に再度嫁ぐことになるのだそうです。

男は、「子供を作る機械」なのでしょうか**。


(2) ある樹木の実や他の薬草を乾燥させて、それを詰めた布製の人形をつくります。

それを、子供のできない女性に抱かせて、ある小屋(産室でしょう)で一定期間生活させると妊娠するようになるのだそうです。

「樹木の果実が熟する」ということを、子供ができるということとかけているのかもしれません。

それでも妊娠しない場合は、その果実をとった樹木を切り倒して燃やしてしまうこともあったそうです***。

樹木もたいへんです。

*その少数民族の言い伝えで、森の神様が死んで、その死体が腐敗臭を撒き散らす、という話がありました。

また、女性の正装として、大きな牙(犬歯)を口に装着するという風習があるのだが、ある時、本当に大きな牙をもった女性がいた、という話もありました。

**同じような本音を言ってしまった日本の政治家がいました。

***蒙古やシベリアのシャマニズムでは、祈っても神が、その願いを実現してくれない時は、その神が怠けている、能力がない、として神を懲罰する、という風習もあったそうです。そのように、じじいが話してくれたことがあります。

「かみさまもええかげんなことしとると、人にあいてにされんようになるけんね。かみさまもはやりすたりがあるわい。」とじじい。

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