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石じじいの話  作者: Lefeld
334/598

石じじいの話・短い話:後ろに潜む死;母親の遺産;大股で歩く;死ぬ前に電話

石じじいの話です。


短い話をいくつか。


(1) ある人がじじいに言ったそうです。

「最近、妻が病気で死んだんだ。その死を悼む自分の後ろにも死が潜んでいるのだよ。」


(2) ある女性がじじいに言ったそうです。

「死んだ私の母親には遺産がなかったんですが、子供の私に唯一遺したのは「死」なのです。私は、それを相続したのです。」

その女性の母親の死の原因となった病は、彼女にも遺伝していました。


(3) ある人がじじいに言ったそうです。

「そうか、あなたは山をよく歩くのか。山道を大股で歩く者は、鬼かもしれないから気をつけろ。」


(4) ある人がじじいに言ったそうです。

その人が、友人の部屋を訪れてみると、「死ぬ前に電話すること」というメモが、友人の机の上に残されていました。

その友人は、前の日に、心臓麻痺で*死んでいたのです。

*「心臓麻痺」は、昔よく使われた言葉で、現代では「急性心臓死」と呼ばれている突然死でしょう。

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