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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・雪の中のキリスト(朝鮮)

石じじいの話です。


朝鮮に住んでいたときの経験です。


じじいが、雪の中を歩いていると、地面に赤い部分がありました。

直径1メートルほどの雪の地面が赤くなっています。

その横を通り過ぎようとしましたが、どうも、そこは、血液で雪が赤く染まっているようです。

何か、犯罪に関係しているものが雪に埋もれているのかもしれないと思い、じじいは、持っていた杖で、その赤い雪の部分をかいてみました。

カチンッ、と杖の先に硬いものがあたった感触がしました。

何か、重いものが雪に埋もれています。

雪をどけてみると、青銅製のキリスト像が雪の下に埋もれていました。

それは、磔刑の姿であり、全高が50センチほどの像だったそうです。

その、像のまわりの雪が、何かの液体で赤く染まっていたのです。

じじいは、キリスト教を信じているわけではありませんでしたが、日本の宗教の優位性を主張して、キリスト教を批判しているような人間でもありませんでした。

朝鮮にはキリスト教徒が多かったので、そのような像が、そこにあってもおかしくはないなと、じじいは思ったそうです。

そのままにしておくのもどうかと思ったのですが、どこに届けてよいかわからず、また、その赤い雪も気になったので、そのまま放っておくことにしました。

持っていた手ぬぐいを、そのキリスト像にかけて、じじいは、その場を立ち去ったそうです。

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