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石じじいの話・ユニークな金融制度
これは、日本のある特別な集団についての話です。
ここでは、その集団について明らかにしません。
石じじいの話です。
ある人々の間では、ユニークな金融制度*があったそうです。
ある人から金を借りるのですが、それは無抵当、無期限、無保証人でした。
もちろん、利子はありました。
ある人が、その制度を使って金を借りると、その人は家に紫色の暖簾をかけておかなければなりませんでした。
その利子を含めて返金できるだけのお金ができると、その金を、他の人に貸します。
そうして借金が他の人に譲られていくのです。
その過程で全体のお金は増えていきます。
その制度のためのお金が、このリンクの途中で無くなってしまうことはなかったそうです。
強い信頼関係の存在を前提とした制度だったのでしょう。
*無尽講とは、異なるようです。




