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石じじいの話  作者: Lefeld
322/630

石じじいの話・短い話:魚屋;花畑;草むしり;脳という漢字;後ろ向きに歩く;波の音

石じじいの話です。


じじいが、日本で他人(ひと)から聞いた話です。


(1) ある人が言うには:

「町を歩いてるとな、頭だけを売っている魚屋があったんだよ。そこは、立派な店でな、魚が入っているガラスの保冷ショーケースの中には、氷がたくさんもられていたよ。魚はぜんぶ頭だけだったけどな。」*


(2) ある人が言うには:

「私は園芸をやっているんですが、ある夜中に窓を開けると、そこは一面の花畑で、そこを幽霊たちが通っていたんです。」


(3) ある人が言うには:

その村で、母親を殺した男性が、その犯行の後に、ずっと庭の草むしりをしていたそうです。


(4) ある人が言うには:

「脳の文字をよく見てみろ。凶という字が含まれているだろう。こわいだろう。おれの頭はおかしくなりそうだ。わるいことがおきるぞ。」


(5) ある人が言うには:

「後ろ向きに歩いてくるのは死人だ。」**


(6) じじいの友人の漁師が言ったそうです。

「浜に打ち寄せる波の音を、くりかえし、くりかえし聴いていると、海の底から呼ばれているような気がするよ。」


あとがき:

*じじいの、他の話に、「魚屋で売られている魚のすべてが、目をくり抜かれていた」というのがありました。

**これは、現代でも似た怪談話がありますね。手の甲で拍手をする死人とか。

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