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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・傀儡子

石じじいの話です。


人形を生きたように動かす傀儡子(人形つかい)たちがいたそうです。

今は見られなくなった大道芸人でした*。

ある人形つかいが、家族でそれを演じていました。

男性が、女の人形を、まるでほんとうの人のように優雅に踊らせていました。

別の場所では、女性が上手に男の人形を操っていたのです。

これも、まるで生きているような動きだったそうです。

その時、男性か女性が三味線をひき、その男女の子供と思われる小さな男の子と女の子が、笛を吹き歌を歌っていました。

それに合わせて人形が踊るのです。

また、別の場所では、その二人の子供が、大人の男女の人形を操って、浄瑠璃の心中物のようなものを演じていたそうです。

また、あるときは、大人の男女が、子供二人の人形を操っていました。

その時の出し物は、「安寿と厨子王丸」だったそうです。


この話をじじいから聞いたとき:

「それは、もしかして、その四人の家族が、じゅんじゅんに人形になって踊っとったんやないの?**全員がそろうて人形をおどらせとることはなかったんやろ?」と私。

「ほほう、よう考えたのう。そうかもしれんな。夜、眠るときは、全員が人間にもどるんかのう。全員が人形にもどるんやったらおとろしわいね。」とじじい。

たしかに、それは怖い。

*ここに、差別的な意味はありません。

**ある有名な怪談家の話に、家族全員がマネキンになってしまうのがあったと思います。

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