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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・占いいろいろ(朝鮮、ロシア、支那)

石じじいの話です。


朝鮮で聞いた、いろいろな占いについての話です。

占いというより、読心術のような感じです。


(1) 朝鮮の占い

他人の手にふれて、その手の筋肉の微細な動きを感知して、その人の心を読む技があったそうです。

その術者が言うには、心のなかに思うことは、無意識に運動となって筋肉の動きとして現れるのだ、ということです。

また、手の筋肉だけでなく、唇の微細な運動からでも、心は読めるのだそうです。

読唇術でしょう。

しかし、手の筋肉の動きで知るのが一番容易なのだそうです。

唇の動きでは、その人物の感情や演技によって、だまされることがあるのだそうです。

これは、朝鮮人の術者が、じじいに教えてくれた話です。


(2) ロシアの占い

『手跡学』というのがあるそうです。

これは、現代の日本でも、行われることがあるのではないでしょうか。

手書きの文章と文字から、その書き手の性格を相する技術です。

文章中の文字の大小;配列;墨色の濃淡;線画の状態などを精査するのだそうです。

「精神作用が運動として外部に出る」という原理があり、文字を書くことは、談話や歩行と同じくその人の意思・精神の状態が外に現れるのだということです。

複数の人について、その違いを調べるためには、同じ文章を同じ環境で書かせる(書き写させる)のだそうです。

たとえば、複数人の中から、犯人を推定するというような警察による犯罪捜査で使用される場合です。

書き写させる文章の内容も重要なのだそうです。

この技術についての紹介の嚆矢となるのは、1895年にドイツで刊行された「書字の心理」という書物だそうです。

この技術を、「グラポロギー」というのだとか。

朝鮮で知り合ったロシア人による話です。


(3) 支那(中国)の占い

『墨色』という技術があったそうです。

ある人に文字を書かせて、その文字を見て、その人の吉凶、禍福、善悪を判断するのです。

占いの色が濃いようです。

中国、唐の時代から始まったものだということです。

「文字を、八宮;六神;五行に配当して影響を調べる」のだそうですが、この文章の意味が、よくわかりません。

この支那の占いを誰がじじいに教えたのか不明です。朝鮮にいたときに聞いた話のようですが。

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