表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
石じじいの話  作者: Lefeld
30/598

石じじいの話・いくつかの短い話 4:操車場;牛の尻;蛇の死;この先に;幽霊と鶏

石じじいの話です。短い話をいくつか紹介しましょう。


(1) じじいが、操車場を歩いていたときです*。

長い貨物列車が通過するのを待って、線路のわきに立っていると、突然、列車の反対側から狂ったような叫び声が聞こえてきたそうです。

走っている列車のすぐ近くでさえも聞こえたので、非常に大きな声だったのだろうということでした。

じじいは、この通過中の列車に人が轢かれたのかもしれない、と焦ったのですが、その列車が長い貨物列車で、非常にゆっくりと走っていたので、叫び声がした反対側には、すぐには行けませんでした。

やっと、列車が通り過ぎて、線路をまたいで見渡したときには、まわりには誰もいなかったそうです。


(2) 屠殺場につれていかれる牛の尻に人間の顔が浮かび上がっていたことがあるそうです**。


(3) 山の中で、蛇が大量に殺されていた場所があったそうです。そこには、蛇の死体が何百匹と折り重なっていました。


(4) 背丈が高い草が生い茂っている野原の中を少し行くと、小さな空き地があって、そこに、「この先に死人がいます」と書かれた古い立て札が立っていたそうです。


(5) ある家に、夜中、死んだ子供の幽霊が出たが、鶏が鳴くと急に消えてしまいました。

それを残念に思った親は、その鶏を絞めて食ってしまったそうです。


(6) 子供が、ヒキガエルを捕まえたら、カエルが人間のことばで、「妻よさらばだ!」と叫んだそうです。

*昔は、鉄道の操車場を、簡単に横切ることができました。禁止されていたのでしょうけど。

**「ドナドナ」を聴くと、この話を思い出します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ