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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・朝鮮-ソ連国境の巨人(朝鮮)

石じじいの話です。


じじいは、朝鮮の北東部、ロシア(当時はソ連)の国境地域も、広く歩いたそうです。

そこで、知り合った朝鮮人の女性から聞いた話です。

朝鮮北東部の朝鮮人には、ロシアへ移住してするものも多かったそうです。

中国へ移住する朝鮮人も多かったのですが、ロシアへ移住する人も昔からいたということです。

ロシア極東地域に住む朝鮮人たちは、現地で自分たちでロシア語学校を開設して、ロシア語を学んでいました。

そのロシア語学校で、ロシア語を教えていた朝鮮人女性が、じじいに話をしてくれたのです。


朝鮮とソ連との国境近くの川の葦原を高速で走る大きな人間がいました。

その人は、非常に大きく、身長が数メートルもありました。

また、手足が長く、ほっそりとした体躯をもち、すばやく葦原を移動しました。

足が速いので、とても追跡できないのです。

その人は、移動するときは常に走り、走るときは二足歩行で、立ち止まると四足歩行となったそうです。

両手を地面につけて休んだのでしょう。

目撃されたときには、たいてい一人でした。単独行動でした。

しかし、たまに、二人連れ、三人連れが目撃されていたのです。

衣服は着ていて、それは、「部分的に光っていた」ということです*。

葦原や河原であり、足場が悪いので、追跡しようにも車が使えません。

べつに悪さをするわけではないのですが、国境に近いので非常に警戒されました。

ロシア軍の憲兵隊や地元の人々が探索したが、目撃例があるだけで、捕縛はできなかったそうです。

*「部分的に光っていた」と、聞き取りノートに書かれていましたが、その意味がよくわかりません。

衣服はふつうで、それの一部が光を反射するなどして輝いていたということでしょうか?

電燈のように光っていたという意味でしょうか?

目撃されるのが、昼間なのか夜間なのか、ということもノートには書かれていませんでした。

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