表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
石じじいの話  作者: Lefeld
276/630

石じじいの話・役に立たなかった祈祷師

石じじいの話です。


この話は、詳しく書き残されていたのですが、じじいが話してくれたものかどうかの確証がありません。

内容が、小中学生の当時の私にはそぐわないような気がするのです。

他の人から聞き取った話かもしれません。

この点、ご承知ください。


迷信は、人の生活に悪影響を与えるものでしょう。

その女性は、正直でしたが、内気で、単純な思考の人でした。

健康状態は良かったのですが、子宮炎や内膜炎を患いました。

それでも、三人の子供をもうけていました。

このときは全治したのですが、その後、子宮がんをわずらい卵巣を摘出したのです。

ある時、肛門から出血するので、痔だろうかと思っていたのですが、その病歴の多さに悩んでいた家族は、治療のために行者の祈祷にたよったのです。

行者が言うには:

鬼門に便所がある;

古井戸を埋めているだろう;

と。

行者の指示で、庭の片隅に水神の祠を立てて、そこで行者が祈祷を行いました。

「罪障消滅」の祈祷だったそうです。

それで、体調は回復したように思えたのですが、彼女の精神状態が変化してきました。

短気になり、いらいら、独り言、空を見つめて罵る、手足が麻痺する、電気が走る、という状態になりました。

彼女は、これは、神仏のお告げに違いないと主張しました。

そして、夫の不貞を疑うようにもなったそうです。

寒くても、縁側でろうそくを立てて線香をくべて、合掌し祈念するのです。

時々、独り言を言いました。

彼女が、放火するかもしれない、また、自殺するかもしれないので、あぶなくて一人にさせられない状態でした。

彼女の妄言の例は以下のようなものでした。

・自分は両親の実子ではない。貰い子だ。本当の親はわからない。

・自分は双子で、男の弟がいる。彼はどこにいるかわからない。

・xxx陛下から近いうちに、私たち双子に下賜金があるはずだ。この金が入ったら神殿を造営する。

・自分を迫害する者たちは、三匹の蛇を使って苦しめているのだ。


このような状態で、例の行者は、「こんなはずではなかった」と責任逃れの言い訳ばかりをしていたそうです。


冷静な人が言うには、彼女は、精神病、または、早発性痴呆ではないか?

その発病の契機となったのが、行者の祈祷を信じた当人の迷信への惑溺だったのかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ