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石じじいの話・いくつかの短い話 3:月夜の荷車;月の音;涼しいところに;昼間の星
石じじいの話です。
短い話をいくつか書きましょう。それぞれは、短いメモです。
(1) おぼろ月夜の晩に、車輪が片方だけの荷車を引いて歩いていた人に出会ったそうです。
その後、どうなったかはメモにはありません。
(2) 月が音を出すことがあったそうです。
満月に近い月齢のときには、音がすると主張する男がいました。
そう言われたあと、満月のときに月を見ると、じじいにも、音が聞こえるように思われたそうです。
(3) 夏には、涼しいところに幽霊がでるのだそうです。
幽霊があらわれるのは、水辺のような場所には限らない。
幽霊がでるから、その場所が冷たくなるのではないということでした。
猛暑の昨今、要注意ですね。
(4) 真っ昼間に、たくさんの星が見えたことがあったそうです。
シリウスのような明るい星が単独で見えるのではなく、たくさんの星が集まって見えたと*。
*UFOの目撃談のようです。以前書いた話に、じじいが夜、野営中にUFOを目撃し、翌日、近くの村の人々に話をしても相手にされなかった、というのがありました。




