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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・奇石趣味変態列伝4

石じじいの話です。


石変人です。


(1)石が自分のことを見ていると騒ぐ人がいたそうです。

突然、自分の収集している石が、自分を見ていると主張し始めた人がいました。

「ほらっ!石がおれを見ている。にらんでいる!あっ!あいつは微笑みかけている。」

と。

外を歩いていても、石を見ると、「あっ!あの石がおれを見ている。優しそうな眼差しだ!」

あるときは、田んぼのなかにあった、大きな岩を見て、「あっ!あの石がおれを見ている。名残惜しそうな目をしている。」

そして、その岩を自分の家の庭に運ぼうとしてそうです。

家族もまわりの人たちも、必死でとめました。

その田んぼの持ち主は、じゃまな大岩が処分できるので、よろこんだそうですが。

彼は、いろいろな石のスケッチを描いて、そこに、目を描いて、そこからの視線を矢印で書き込んで、他の人に熱心に説明していたそうです。


(2)石と結婚しようとする人がいました。

彼は、婚姻届を作成して役場に提出しました。

書類には、石の名前も印鑑もあったそうです。

役場が届け不受理。

彼の愛は実りませんでした。

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