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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・幽霊は宇宙人である-地球への移住計画進行中

この話は、聞きとりノートのあちこちに書き残されているものをまとめたものです。

それぞれの内容に矛盾はないのですが、どれが「じじいが語った話」で、どれが「子供の私(作者)が想像補完して書いたもの」なのかの区別が困難な部分があります。

あきらかに、私の想像とわかる部分は削除して、まとめてみました。

じじいが宇宙人と出会って交流したという話は、色々とあります。

地球侵略をもくろむ金星人の偵察員と山で会ったとか;

月からの移民団と会ったとか。

これも、そのような話です。

石じじいの話です。


宇宙人から聞いた話だそうです。


じじいがどういう経緯で、その宇宙人と知りあったのか不明ですが、宇宙人はかなり饒舌だったようです。

その宇宙人によると、地球人が目撃する「幽霊」は、すべて宇宙人の霊魂なのです。

地球人は、死ぬと無になる。地球人に霊魂などはない。

死体は朽ちるだけだ

「幽霊」になるのは、地球人ではなく宇宙人である。

宇宙人のみが、その霊魂が幽霊となるのだ。

地球には、地球人として生活している宇宙人はたくさんいる。

おそらく、数百万人単位でいるだろう。


[作者]:でた!定番のオカルト・陰謀話です。


宇宙人は言う。

知られている限り、この宇宙には、地球以外に4つの文明が存在する。

4つの星に発展している。

それ以外には、存在しない。知られていない。

この4つの文明は、むかしから、その存在を認識しており、交流している。

それらの文明の星から、宇宙人が地球に移住しているのだ。

その移住活動は、数十万年前から行われている。

移住が始まっっ時代は、地球では、現代人は非常に原始的だった。

そのため、彼らとは交流しなかった。

いわゆる、隠れ里的なものを作って、なかまだけで生活し世代をかさねた。

来訪の証拠は、まったく残さない。

最初期の来訪においても、現在の来訪においてもだ。

故郷文明からの物質は、地球上に残さないし、移住者とその子孫の死体は完全に破却した。


我々宇宙人の寿命は、地球人よりもはるかに長い。

そのため、地球上では、我々の人生において、2つの選択肢がある。

地球人と同じような年齢となったときに、わざと死ぬ。そして、幽霊になる。

ただし、自分の意思により、なんらかの理由により、みずから若い年齢で死ぬ場合もある。

あるいは、行方不明となって、他の場所で生きる。

前者を選ぶものが多い。

行方不明として、その場所から姿を消して他の場所で生活しても、近代、現代においては、発見される可能性が高いからだ。


じじいは、ここで、疑問に思って宇宙人に質問しました。

宇宙人に詰問するとは、じじい、命知らずです。

じじいが尋ねる。

もし、地球人よりもはるかに寿命が長いなら、その成長速度も遅いので、まわりの地球人よりも歳をとるのが遅く若い姿のままで、バレてしまうのでは?

宇宙人は答える。

地球移住時に、自分たちの身体を改造しているのだ。

当然だろう。身体を生物学的に改造するのだ。

その改造処置は、宇宙船内で地球到着直前に行われるが、ある移住時代には、地球上にそのような医学的施設を作って改造処置を行っていたこともあった。

しかし、これは、秘密が地球人に露見する恐れがあるというので廃却された。


宇宙人は続けます。

神隠しのように、子供のときに行方不明になるのは、たいていが地球人だ。

宇宙人ではない。

しかし、なにかの都合、たとえば、宇宙人であるのがばれそうになったときには、行方をくらましたり、自分で死ぬこともある。

宇宙人どうしは、殺し合うことはしない。できない。

宇宙人は、自由意志によって地球で生きることを選ぶことができる。

それが、4つの文明では共通して認められているのだ。

しかし、その文明の技術や物質を所有したまま地球に生活することは許されない。

そのようなものの地球への持ち込みはできないのだ。

地球文明・環境を撹乱する危険があるからだ。

もちろん、その決まりを破った者もいるにはいる。

地球に残った我々が、自分を連れてきてくれた宇宙船が、地球を去っていくのを見るのはつらいこともある。

自分たちの星・文明に強い郷愁を感じることもあるが、そのときは、ある種の薬で精神を落ち着かせることもある。

そのような薬を残すのは許されている。

宇宙人道的判断だ。

宇宙人どうしは、互いに、宇宙人であることがわかる。

かんたんにわかる。

おたがい宇宙人として、話すこともある。

言葉は通じるのだ。

そのような共通語が4つの文明の間では確立されているのだから。

もちろん、地球語(世界各地の言語)で話すことがほとんどだが。


宇宙人は、さらに続けます。

ここまで、話をを聞いてきて、じじいは頭がクラクラしてきたそうです。

なにか、宇宙人から電波攻撃を受けているのではないかと?


子供のときに、地球へ移住することは、勧められない。

なぜなら、秘密を不用意に漏らしてしまう可能性があるからだ。

やはり、宇宙人でも、子供は幼い。

しかし、子供として移住し、立派に大人となったものも多い。


とにかく、幽霊は、死んだ宇宙人の霊魂なのだ。

それが、物理的に、この地球上に残存する。

それらは、生きている宇宙人とはまったく交流・交信しない。

むしろ、宇宙人には、自分たちの霊魂を地球上では感知できない。

また、する必要もないし、するべきでもない。

地球人は、宇宙人の霊魂(幽霊)を感知できるが、それらの霊魂は、地球人に影響をおよぼすことはない。

たたりや呪いなどは、地球人みずからの精神の作用にすぎない。


まだ、他にも、宇宙人の言説はあるのですが、長くなったのでここらでいったん筆を置きます。

辟易しますね。

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