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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・北極圏の生活:一年は二日

石じじいの話です。


これは、じじいがロシア人から聞いたロシア北極圏の風習についての話です。


北極圏ロシアに住む民族には、一年は二日だという考えたあったそうです*。

つまり、「雪の降る日」と「降らない日」の二日。

「雪の降る日」は、冬季であり、暗闇が何ヶ月も続きます。

「雪の降らない日」は、夏季であり、白夜が続きます。

彼らによると、出来事の日付も、それら二日でのみ記録されるのだそうです。

つまり、私の母が死んだのは「雪の降る日」だった。

家内と結婚したのは、「雪の降らない日」だった、などと。

その地方の人々が言うには、元来、頓死や変死以外、人は雪の降る日(冬季)にのみ死ぬのだと。

白夜の時期には死なないのだ。

なぜなら、太陽は、「生命の守護神」だからだ。


「雪の降る日」には、彼らは、犬ぞりにを使って遠くまで旅して狩猟しました。

おもに熊狩りです。

犬ぞりには、毛皮を大量に積んでいて、それでシェルターのようなものを船の中に作っておいて、その中に裸になってもぐって眠るのだそうです。

そうすれば、非常に暖かいのです。


彼らが、雪の降る日に使う家は盛り土のようなドーム形で、その入り口は這いながらやっと入ることのできるほど小さいのだそうです。

窓がないので、中は真っ暗かというとそうでもない。

天井に穴をあけて、そこに乾燥させたクジラの膀胱を張っていて、それが明りとりになるのです。

そこを通して太陽光がほんのりと入ってくるので薄暗く、良い感じなのだそうです。

感想させたクジラの膀胱は半透明の布のようになるのです。

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