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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・竹槍で一億総活躍時代

*春・秋の季節に着る衣服のことです。合服とも。

石じじいの話です。


竹槍の話をもう少し。

戦争中、じじいは内地にはいなかったのですが、敗戦間近になると内地も外地も国による必死の思想教育が行われました。

じじいは、それをメモに書き残していました。

メモを見ながら説明してくれたことがあります。

婦人に対する思想教育についての文書からのメモ:


曰く、「決戦生活の徹底」1944年

もんぺを平常着とする

長袖を着るな

衣料切符を一家族で一人分を国に寄付(返納)せよ

着物を新調するな

子供の服を簡易化せよ

古着を使え

春、秋の合着*をやめろ


曰く、「健民健兵の根基の培養」

婦人練成日(母の会)が毎月十日に持たれる。

その「練成」の内容は、

国民学校授業参観

講話

作業

教練基礎訓練

竹槍訓練(でた!)

防空訓練(逃げるな!火を消せ;ただしナパーム弾)

紙芝居による思想教育

食物加工講習

医師の保健衛生、育児関する講話と講習


この通知文書の決め言葉:

「大東亜戦争下におけるその使命任務をいかに重大なるかを痛感しいよいよ必勝の信念を高揚し日本婦人たる美徳を遺憾なく発揮して・・・。」


さあ、欲しがってはいけませんよ、勝つまでは!

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