石じじいの話・オナニストの手
タイトルは「ピアニストの手」の間違いではありません。
この話は、じじいがしてくれたものではないかもしれません。
彼は、残酷な話や性的な話は、こどもの私にしてくれませんでしたから、他人から聞いた話を、同じノートに書き残したのかもしれません。
ただ、聞き取りの末期、私が中学生になってから、ちょっとエッチな話をしてくれたようです。
石じじいの話です。
ある奇石趣味の人が、手の石膏像を手に入れました。
肌色の硬石膏でできたもので、その大きさとプレポーションから大柄な男性の手と思われました。
持ち主は、奇石趣味の人でしたが、ほかにも珍奇なものを収集していたのです。
たとえば、幽霊の掛け軸、これは定番ですね
明の時代の呪いの壺
血を吸う日本刀、これも定番
アメリカの西部開拓時代の拳銃、これは1000人以上の命を奪ったという、これの所持は違法では?
など。
ある日、夜中に目覚めると、どうも下半身が変な感じです。
見てみると、夢精が。
もう40すぎというのに・・・、元気がもどったのか!
と、彼は、あきれるやら、よろこぶやら。
数日後*、また、快感を感じて夜中に目をさましました。
下半身がもぞもぞします。
見てみると、あの石膏の手が、彼のXXコをシXいていました**。
彼は、びっくりして、その手を払いのけました。
石膏の手は、ごろんと畳の上にころがってもう微動だにしません。
それはそうでしょう、石膏ですから。
それから一週間後、また、石膏の手は、彼の股間に来ました。
なかなかのテクニシャンでしたが、もののけに自分の身体をもてあそばれるのは業腹です。
その手をロープで幾重にも縛り、箱に入れ、それも縛って蔵にいれておきました。
さすがに、それからは、その手はシXきにやって来ませんでした。
さて、オXニー手はどうなったかと蔵の中を見てみると、その石膏の手は、ロープの縛りを解き、箱から出て、蔵の出口の扉のもとに転がっていました。
扉の内側には、手が引っ掻いた痕が、石膏の線条の粉として残っていたそうです。
*さすがに、毎晩というのではないのは歳のせいでしょう。
**あえて伏せ字にしました。




