石じじいの話・悪霊退散!その方法3
石じじいの話です。
悪霊を祓う方法を紹介しましょう。
刺傷法:(あぶなそうですが、やっぱりアブナイ)
患者の体に鍼を刺して出血させるのだ。
しかし、それは危険なので、代わりのものを刺すことも多い。
(そりゃそうでしょう)
眼病のときには、壁に顔を描いて、その悪いほうの眼に釘を打つ。
子供が脳膜炎になった時は、その子の右手の中指の先に針を刺して出血させる。
これは、瀉血ですね。
この治療法は、西洋のみならず朝鮮でも蒙古でも見られたそうです。
マラリア治療のためには、患者の衣服を患者の体の形のように配置して、それをナタで切断するのだ。
そりゃ、本人の体をナタで切断することはしないでしょう。
封縛法:
眼病のときは、患者の両手を後ろ手に縛って一晩おいておけば治る。
(いや、これ、なんの関連性もないのですが)
頭痛の治療のためには、「神縄」で頭部をはちまきとして縛る。
これは、よく時代劇で殿様がやっている方法です。
旧暦六月に死者を土葬するときは、死体をてきとうな容器(瓶)に入れて岩石で囲む。
子供が何人も続けて死亡する場合は、その死体を衣に包み川に流せば次に出産する子供はうまく育つ。
これらも、瓶の中や衣に封ずる(そして逃げ出せないような場にやる)ことになるのでしょう。




