206/619
石じじいの話・結婚は鶏が決める
石じじいの話です。
じじいが朝鮮で知り合いのロシア人から聞いた話だそうです。
結婚について面白い風習がロシアにあったそうです。
クリスマスの夜の深夜に、一族の未婚の男女全員が一つの部屋に集まります。
彼らは床に円形に座って、それぞれの前に麦またはとうもろこしを数粒づつ置いておきます。
夜中の十二時になった瞬間に、一羽の鶏を人々の円の真ん中に放ちます。
鶏は、それぞれの人の前にまいてある粒を食べ始めるのですが、鶏によって最初に穀粒を食べられた者が次の年に最初に結婚し、つづいて、その鶏の食べた順番で結婚の順番が決められる。
ということだったそうです。




