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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・水泳で決闘

石じじいの話です。


決闘の話をしましょう。


海で泳ぎながら決闘した人たちがいたそうです。

二人が、海で足がつかない沖まで泳いでいって、そこで取っ組み合って溺れ死んだほうが負け、という方式です。

ふたりとも溺死したそうです。

引き分けですね。

その後、二人の幽霊が、夜の海で、ばちゃばちゃを水音をたてて争っているのを目撃した人が続出しました。

なかなかの執念です!


この話にはつづきがあります。

この決闘は、ため池でも行うことができるということで、そこでためした人たちがいました。

海だと決闘者たちが波にさらわれてしまい、立会人が助けることができないということで、波がない池でやろうというアイディアでした。

池での決闘の時、一方が顔を殴られて気を失いかけて、そのまま池に沈んでしまいました。

薄情にも決闘相手は、彼を助けようとしませんでした。

決闘だからしかたがないという考えもあるでしょうが、決闘での「勝敗」がつけばよいわけで、相手が死ななければならないということでもないでしょう。

水に沈んだ男は、水を飲んで気をとりなおしましたが、すでに溺れている状態です。

彼が沈みながらもうだめかと思ったとき、両脚が何者かによって抱えられました。そして、身体を水面まで持ち上げてくれたのです。

水面から水中を見下ろすと、白っぽい人影が泳ぎ去っていくのが見えたそうです*。

彼は助かりました。

彼は決闘には負けましたが、決闘に勝った方の男は、無慈悲な人間ということで「男を下げ」ました。

*以前に、ため池を仏像が泳いでいたという話がありました。

そのような存在が、彼を救ってくれたのかもしれません。

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