表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
石じじいの話  作者: Lefeld
178/591

石じじいの話・死者を串刺し

石じじいの話です。


知り合いのロシア人がじじいに話した、「死者の帰還を防ぐ」風習には、以下のようなものもありました。


縊死した人の葬式には、教会はかかわりあわないし、教会の墓地には埋葬しなかったそうです。

自殺者の霊魂は悪魔となるといいます。

キリスト教的な考えですかね。

その場合、家人が、その死体を、村から離れた場所に埋葬するのですが、埋葬した日の夜、ひそかに埋葬地に行って、死体を掘り出し、その頭と胴体とを切断して、頭を足の下に置いておくのです。

こうすると死体の魂が帰って来るのを防ぐことができたそうです。

あるとき、自殺者を埋葬した翌年に、伝染病が流行ったことがありました。

これは、その自殺者の魂が悪霊になり、それの仕業だとして、人々は、その墓を暴いて死体の頭頂部から鉄の棒を串刺しにしたそうです。

自殺者を埋葬した場所(普通は森の中)の周辺には、オオカミがよく出没することがあり、これが人狼になるのだ(人狼と関係があるのだ)と考える人々もいました。

そのような埋葬地に近づく人はいませんでしたが、土地に不案内な旅人や猟師などが、たまに近くに行ってしまうことがあり、行方不明になることもあったということです。

人狼になってしまったのでしょうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ