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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・朝鮮のお守り

石じじいの話です。


これは、じじいが朝鮮で聞いた話です。


世界各地に、自然物を「守護者、お守り」と考えて、それを祀る風習があります。

よくあるのは、樹木を祀る風習で、日本でも、三本大杉など、神木として、それに注連縄をはりわたすことがあります。

このような大木崇拝は、朝鮮にもあった(ある)そうです。

さらに、動物を守護者とする風習もありました。

日本でも、天神の牛や春日大社のシカ、八幡神社のハト、稲荷大明神の狐などがあります。

朝鮮では、虎の頭を乳児の見守りとする風習があったそうです。

虎の皮でも霊験があると考えられていました。

さらに、その皮を焼いて飲んでも効果があるのだと。

そうすると、災難を避けることができるのだそうです。

なぜなら、虎は百獣の王であり「陽物」だから。



また、災難から身を守る方法に、結界を張るというのがあります。

道祖神としての石(像)や幣串、注連縄を集落の境界に設けることが、日本でもありました。

さらに、物理的な壁、堀などもあります。

畦や道路、橋、山、川、谷、丘、葦原、海、神社、墓、大木の生えている場所なども結界として考えられたようです。

朝鮮では、疫病に侵されて死ぬ寸前の病人の家の前には、結界がはられたそうです。

また、礫つぶてを投げることによって、魔を払う風習もあったということです。

さらに、朝鮮では、弓は邪悪を打ち払う働きがあるという考えがありました。

目に見えない悪霊や穢を弓を弾く音で追い払うのです。

また、弓から放たれた矢で吉凶を占うこともあったとか。

このような考えは、日本でも古くからありました。

魔を払うための鳴弦や、弓を持った憑巫女などです。

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