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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・写真が写らない

石じじいの話です。


これは、東京の中野で起きたことのようです。

じじいが、秩父へ石探しに行った時に、東京の友人から聞いた話だとか。

出来事の場所が明らかにされているのは、じじいの話には珍しいことです。


ある人の法事の時に、記念写真を撮影しても、まったく写らないことがあったそうです。

東京都の中野のお寺で法事をした人たちがいました。

そのときに、写真屋を呼んで、皆で記念写真を撮影したのですが、そのフィルムを現像してみると、何も写っていませんでした。

当日、2枚撮影したのですが、両方とも写っていないのです。

失敗です。

大判カメラでプロが撮影したので、失敗はないと思われたのですが。

その写真屋さんは、非常に恐縮していたそうです。

その時、法事の参列者の一人がカメラを持っていたので、それでも記念撮影をしていました。

その写真も失敗していました。

記念写真のコマだけではなく、法事のときに撮影した他のコマにも何も写っていない。

つまり、法事の前後の日に撮影したコマには、画像が写っていたのです。

だから、カメラの機械的な故障とは考えられませんでした。

もちろん、フィルムの問題でもない。

一眼レフカメラだったので、レンズキャップをしたまま撮影してしまったということではないでしょう。

その次の法事のときにも、同じように記念写真を撮影しました。

前回と同じように、写真はまったく写っていなかったそうです。

写真屋の撮影したものにも、複数の参加者が撮影したフィルムにも、何も写っていなかったのです*。

法事の参加者に何か災厄が起るということはありませんでしたが、参加者たちには、多いに不満が残ったそうです。

*法事の当事者(死者)や、よくわからない変なモノ(霊?)が「写っていた」というのではなく、何も写らないというのは、ちょっと悲しいですね。

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