石じじいの話・まじない入門
石じじいの話です。
じじいは、いろいろな呪い(まじない)を教えてくれました。
彼は、それを信じてはいませんでしたが、話の種として教えてくれたのでしょう。
また、他の大人からも、いろいろな呪いを教えてもらったので、私のノートには、出所不明の呪いがたくさん書き残されています。
そのため、どれが、じじいが教えてくれたものか、今となっては分別できません。
以前も、このような呪いをいくつか紹介しましたが、ここでも面白いものを書いてみましょう。
なお、これは、あやしい呪いです。
根拠も効果も不明です。
行わないようにしてください。
(1) 農作物に虫がついたのを取り除く呪い
どんな紙でもいいし、どんな大きさでもいいから、このような御札を作る。
https://i.imgur.com/nAzSx86.jpeg
この札を竹に挟んで、虫のついた田畑に立てて、毎朝早起きして初水を汲んで、祈念しながら、その場所のまわりに散布する。
(2) 髪を長く生やして艶を出す呪い
これは、重要です!
抜けた自分の髪の毛を、水で煎じつめる。
すると、底に飴のようなものが沈殿する。
これをとって髪に塗れば、髪の毛は長くのび艶が出る。
または、
麻の葉と桑の葉を等分に煎じて、その水で髪を洗うと、髪の毛が長くのび、縮れ毛もまっすぐになる。
(3) 顔を色白にする呪い
冬瓜を細かく切って、上等な酒一升の中に入れて、弱火で煮つめる。
それを、布で濾してカスを取り除く。
夜寝る時に、これを顔に塗り、翌朝洗い流す。
これを半月〜一か月間続けると、顔は白くなり艶も出る。
(4) 黄疸を治す呪い
三月上巳の日(3月3日)に、もぐさと蔓青花を煎じて飲めば、黄疸は治る。




