石じじいの話・薔薇屋敷と老婆と犬;柳に幽霊;病人に憑く;狂母
この話には、不適切な表現があります。ご注意ください。
石じじいの話です。
短い話をいくつか。
(1) 薔薇が庭に美しく生えている古い家に老婆と犬が住んでいました。犬が死んで、すぐに老婆が死んだそうです。
その後・・・。
ここで、この聞き取りは終わっています。
いや、これでは、まったく怖くないのですが、どうしてじじいはこの話をしてくれたのか?
続きは、どうなっていたのでしょうか?
私が忘れてしまったのでしょうか?ノートの別のところに、同じ話が載っているかもしれません。
このつづき、乞うご期待。
(2) 幽霊が出るという柳の木があったそうです。
それは、港の近くの予科練の跡地の横の川端に生えていた柳でした。
幽霊を見た人は多くはありませんでしたが、幽霊は男児で、戦後に出るようになったということです。
じじいは、それを見るために何夜か見張っていたそうですが、会うことはできなかったそうです。
(3) 病人に取り憑くものがいました。
これは、よくある話です。
そのモノが憑くと、憑かれた病人は回復したように見えるが、急に死ぬのです。
死ぬ間際の人に取り憑くのです。
憑かれた者たちは、そのまま死んでいきます。
別に、奇妙な行動をとるということはありませんでした。
静かに死んでいくのです。
死の床で、その人とはまったく違う声質で「わたしは、この病人に憑いたものです。この人を無事にあの世に連れて行くので安心してください。」と病人が喋ったそうです。
(4) 狂った母親が赤ん坊に乳をやっていました。
その母親は、自分の子どもをしっかりと育てていましたが、彼女は狂っていました。
自分の子どもに関係することには正気なのですが、それ以外は、かなり理性を失っている状態だったそうです*。
このままでは、子供を殺めることはないだろうが、まずかろうということで、彼女は病院**に収容されました。
不適切な表現です。
聞き書きには、以下の単語があります。
*「気Xい」
**「脳病院」




