石じじいの話・言い争いをする夢
石じじいの話です。
言い争いをする夢をみた男女がいました。
ある男性と女性が目覚めると汗をかいている。
ふたりとも、目が覚める前に言い争いをする夢をみていました。
その二人は、お見合いをしたのですが、結婚前なので、別々の場所で寝ていました。
結婚する前には、だれでも結婚生活に対して不安を持つので、そのような夢を見るのではないか、と思ったそうです。
しかし、毎日、そのような異性と言い争いをする夢をみる。
そのうち、夢の中で争っている相手は、この見合い相手ではないか?と互いが疑うようになりました。
そのような夢の記憶があったのです。
それでも、その二人は無事結婚して、子供も何人かできて農家として働いていましたが、中年にさしかかったときに、女性の方が農薬で服毒自殺をしました。
家族の者たちは、彼女が自殺をする原因に思い当たることはないと言っていたようですが、なにか家庭内の不和が原因だったのでしょう。
結婚前の「言い争いの夢」と、中年になってからの女性の自殺には関係はないのでしょうが、彼らの親族のなかには、それは遠い年月を経た「正夢」だったのではないかと言う人がいたようです。
もしそうなら、たとえば、幼年時代に起きたどんなことでも、老年になってからの出来事(運命)の伏線だった、ということになってもおかしくありません。
事件が起きてから、その原因を無理やり思いつく、という現象ではないかと。




