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忘却の勇者  作者: くろむ
入学編
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第七話 一日密着取材とか好きなんだけど同士居る?PART2

「授業も終わったし、帰るか」


「そうだねー」


放課後になれば、殆どの一年生は早々に帰る。


まだ委員会などが決まっていないからだ。


道が別れるまでは一緒に帰る事も、最近はよくある。


「そういえば朝のあれは結局何だったんだろうね」


「考えても分かんないよ。ああいうタイプは」


かつて経験した事があるかの様な言い方だったが、アイクが特に疑問に思うことは無かった。


「あ、そうそう聞きたかったんだけどさ」


「?どうした」


「今日の授業でさ、魔眼の話あったじゃん。それでちょっと気になっちゃって、昼休みに図書室で調べてみたんだよ」


「それで?」


「ミナト君って魔眼とか実際に見たことあるのかなぁって」


「?まぁあるけど、、何でわざわざ」


「僕はまだ実物を見たことが無くてね。それで前に、色んな場所を転々として暮らしてたって言ってたのを思い出して。ミナト君ならもしかして見たことあるんじゃって思ったんだ」


「そういやそんな事も言ってたな。アイクはやっぱよく覚えてるよ、細かい事も」


「まぁね。それで調べてたら色々面白くてさ。本当にいろんな種類があって、中には数百年に一度しか出現しないっていう黄玉眼…?みたいなやつとかもあるらしいんだよ」


「…」


「それで…ってどうしたの?」


ミナトの足が止まる。


「具合でも悪いの?」


「いや、大丈夫だ。悪いな」


(黄玉眼…)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


これはミナトが魔法学園に入るよりもずっと前の出来事。


「あなたと仲良くなれて良かったよ。ジジ博士」


「そちらが助けてくださったからですよ」


とある一件から出会った二人は、後日改めて礼を言わせてほしいというジジの招待により食事に来ていた。


「それはお互い様です。魔眼専門の研究者の方とお話しする機会なんてありませんからね」


「いえいえとんでもない。まだまだ分からないことだらけですよ。

それでなんですが、この間言っていた黄玉眼に関して、もしかすると手掛かりが掴めるかもしれません」


「それは本当か!?」


思わず声を上げ立ち上がってしまったミナトだったが、椅子に座り直して話の続きを聞いた。


「はい、確実では無いかもしれませんが、きっとあなたを手助けしてくれるでしょう」


そうしてミナトは、知り合いの研究者によって紹介されたとある占い師と出会う事になった。


ー数日後ー


「あなたがミナトさんですね。お待ちしておりました」


「今日はよろしくお願いします」


「それでは早速占いの方を始めていきます。私の魔眼には未来視のような能力が宿っています。

しかし私が出来ることはあくまで未来視です、なのでお探ししている黄玉眼について直接知ることは出来ないかもしれません。

それでもよろしいですか?」


「お願いします」


「分かりました。では視させていただきます。ふむ…これは学校でしょうか。校章からして第四魔法学園ですね」


(第四魔法学園…?)


「なるほど…そこに鍵が」


それから占い師しばらく無言のまま視続けた後に、説明を始めた。


「見えた物だけお話しさせていただきます。

場所は第四魔法学園、時は七百九十四年。そこにあなたが探し求めていた、鍵があります」


「鍵、、ですか」


「ええ。鍵という物が黄玉眼なのかどうかは分かりません。しかしそこにあなたが探し続けていた物があると。そこが運命の場所だという事までしか分かりませんでした」


(実際に黄玉眼があるかどうかは分からない。だが行く価値はある。ようやく掴めた手掛かりなんだ、何が何でも掴み取ってやる)


「今日は本当にありがとうございました。あなたにはどうやって感謝を伝えたらいいのか…出来る限りのお礼をさせてもらいたい」


占い師は少し考えた後に、ミナトにとある事を提案した。


「それでは、あなたが何故そこまでして黄玉眼を探しているのかを。

私にお聞かせ願えませんか。勿論可能な範囲でよろしいですし。出来ないのならよいのですが…」


「…」


今ミナトの頭の中は占い師への感謝の気持ちと、本当に言ってしまっても大丈夫なのか、という気持ちが入り混じっていた。


長く考えた末に出した答えは…。


「分かりました。全て、という訳にはいきませんが、可能な範囲でお話しさせて頂きます」


ミナトは語り始めた。

自身の身に起きた出来事を。

今日は魔眼についての説明だよ!

魔眼は、超簡単に言えば最初から魔法が撃てる才能、のようなもので。

その魔眼によって扱える魔法は異なりますが、通常の魔法よりも速い発動速度だったりもします。

魔眼についてもう少し具体的に説明すると、例えば風の魔法を扱える魔眼だと、通常の魔法と違って覚える所から始まるのではなく。魔眼に力を籠めればもう発動させる事が出来るので、覚えるという作業が必要ありません。

そこから魔眼の練度を上げていけば魔法も強力になっていくので、まとめると。

・魔法を覚える手順を踏まずに発動する事が出来る

・発動できるのは魔眼に最初から宿っていた魔法のみ(※魔眼を持っていても通常の魔法を扱う事はできます)

・通常の魔法同様、鍛えていけば更に強力な魔法を発動させる事が出来る

みたいな感じです。こういう説明は難しいですね、分かんなかったらコメントに書いてってくださーい。

今回は以上!

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