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忘却の勇者  作者: くろむ
特異点の謎編
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第四十八話 皆それぞれ悩みがあったり

唐突だが今日はミナトの一日について紹介していこう!(PART3)


朝、既に日は上り始めているが素振りを開始。

多忙な毎日だろうと殆ど欠かすことは無いぞ!


その後は学校に行き授業を受ける。

授業間の細かい休み時間にはアイクからクラスメイトの情報を聞いたりしているぞ!


昼休みには人斬り事件についての資料を集めて、相手の情報を少しでも探っているよ!


授業が終わればアイクと特訓だ!互いに全力で打ち合うのでめっちゃ疲れる!

でもその分とっても為になるんだ!


それも終われば今日はミケーレに監視役としての報告の日だ!

最近は一年生の話以外にも人斬り関連の話や、聖魔祭に侵入してきた魔族についても情報交換するよ!


次は寮に帰って一旦仮眠を取るよ!と言っても少しだけだけどね!


仮眠を取ったら夕食を食べて、また少しだけ眠るよ!

ミナトの一日はまだまだ終わらないからね!


消灯時間が過ぎた辺りで、寮を出て人斬りの犯人を捜しに行くよ!

学校側には許可を取っているけど、一応他の生徒にはバレちゃいけないからこっそり抜け出すんだ!


それから明朝の辺りまで王都を駆け回るよ!

事前に探っておいた予想地点を転々と移動して相手を探すけど、そもそもその相手が今王都に居るかどうかすら分からないよ!だからこの見回りはかなり根性がいるんだ!


徐々に人通りも増えてきたところで寮に戻ってようやくお風呂に入るよ!

なんとこの寮では放課後から次の日の登校前までだったらいつの時間でもお風呂に入れるんだ!ありがたいね!


ここでまた少し眠って、最初に戻るよ!


中々大変な一日を過ごしてるんだね~!


___________________________________________


「ふぅ…」


本日最後の授業が終わり、疲れが入ったため息混じりが出る。


流石にこの生活はしんどいのか、少しお疲れの様子だ。


しかし本人曰く、安心して眠れる場所があるだけマシ、らしく。

元々ショートスリーパー体質なのもあって、今の睡眠時間でもちょっと寝不足程度らしい。

…精々二、三時間程度しか眠っていないはずだが…まぁ本人がこう言ってるし。


「大丈夫?ミナト君、ちょっと疲れてそうだけど」


魔法植物の授業の実験で同じ班であるフレアも少し心配なようで。

普段あまり見せない疲れ方をしていたのが気になったと。


「全然平気、むしろこれ位の方が今はいいかも」


伸びをしながら答えるミナトにまだ疑問の様だが、本人は強がっているようにも見えず。


(最近気抜け気味だったしな、もう一回引き締めるためにはこれ位が丁度いい)


聖魔祭に侵入した魔族の発見が遅れた事、決勝戦の内容。

もっと遡ればこの街に来た時も魔物の発見に遅れた。


どれも別にミナトが悪い部分はないはずだが、本人は不満があるらしい。



「よし!じゃあアイクと合流して今日もやるか!フレアさんまた明日ねー」


勢いよく椅子から立ち上がって足早に去っていく。


「うん、、またね」


手を振って見送るが、何か腑に落ちない様子で暫くその場にたたずむ。


{最近アイク君と放課後特訓してるって言ってたっけ。…私はこのままでいいのかな。

聖魔祭が終わってからいつもよりやる気のある二人に影響されてかどうかは分からないけど、他の皆も授業で頑張ってるように見えるし}


周囲の人間が頑張っているのを見ると、自分も焦ってしまうのが人間の性。


元々自信家と言うよりは謙虚なタイプのフレアだから尚更こんな風に考えてしまうのかもしれないが。


「帰らないの?」


いつまでも立ってままの彼女にそう声をかけたのはルチアだった。


「ううん、今帰ろうとしてたとこ…」


声をかけられてビックリしたのか焦りながら答える。


帰らないの?と声をかけていたが別に普段一生に下校しているという訳ではない。

ただ何でずっと突っ立ってんの?と疑問を持っただけで。


しかし彼女がいつもと少し違う様子だということは分かったようで…。


「……何かあったのかよ」


目も逸らしているし、言おうかどうか躊躇ったような間もあった。でも不器用なりにも彼女に気を使った言葉だった。


言ったそばからこっ恥ずかしくなっているようだが、その気遣いが彼女には嬉しいもので。


「そう、、だね。私ももっと強くなりたいなーって、思っただけで…」


「もしかしてあいつ関係か?」


フレアの様子と、さっきチラッと会話しているところを見ていたので、もしかしたらミナトが絡んでるのではないかと思い一瞬で嫌そうな顔をするルチア。


あいつ、だけでそれが誰を指しているのか分かってしまった事に複雑な感情を覚えつつも言葉を返す。


「まぁ…確かにミナト君もだけど、クラスの皆の事も関係してるよ」


やっぱりあいつもなのか、と顔を見ただけで分かる程その感情が滲み出る。


{そんなにミナト君の事嫌いなのかな。何でなのか聞いてみる…のは辞めといた方がいいかも}


やたらと目の敵にしている理由を気になっているが、それを聞くのはまだ辞めとこうと思ったフレア。


あまり上機嫌ではない顔をしているルチアに、もう一言付け加える。


「勿論だけど、皆の中にはルチアさんも入ってるからね」


ニコッと笑いながらそう告げると、良かったら一緒に帰らない?と提案。


「…まぁ、、いいけど」


さっきの言葉とこのお誘い。

いつもは不愛想なルチアも満更でもない様子。


その様子を見てフレアも上機嫌になりながら帰路を共にする。


{私も頑張らなくっちゃ。せっかくルチアちゃんとも仲良くなってきてるんだし!}




不安は消えないかもしれない。


考え方を変えただけじゃ現実は何も変わってはいない。

でも、考え方を変えればこれからの歩き方も変わる。


焦らなくたっていい。


明日が来る保証はないけど、明日に希望を持とう。


少しずつでいい。

その少しずつが人生を変えていくから。



勇者アレウスが残した言葉の中でも、特に広く広まり今でも知ってる者の多い言葉で。


彼が設立した魔法学園の全五校の校訓である。

冒頭のあれはちょっとした出来心です。

ああいう急に壊れたみたいな元気な文章が出てくるの好きなんですよね。

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