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忘却の勇者  作者: くろむ
聖魔祭編
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第二十九話 裏の顔…とはちょっと違うけど

アイクとゼノの試合を見届けた後、突然歩き始めたミナト。


(次の試合ルチアだし、、まぁ大丈夫でしょ)


彼女の実力から試合は見なくともいい、と判断しこのタイミングで行動に出る。


(そろそろ相手も油断ならなくなってくるし、終盤の試合は絶対見たいし。

位置も大体つかめたから今が頃合いだよね)


___________________________________________


「な……何の用だ…」


「それはこっちのセリフだ。まさかお前程度が気付かれないとでも思ったか?」


ミナトは今とある人物に刀を突き付けていた。

人物、といっても相手は人間ではない。


「好都合だったよ、丁度人目に付きにくい所にいてくれてて。なぁ魔族さんよ」


「…どうやってここまで来た」


その言葉を聞いたミナトは突き付けていた刀を首に押し込む。相手の首筋から血が少しずつ滴り落ちる。


「質問するのはこっちだ、勘違いすんなよ。だが…その問いには答えてやろう。

別に特別な技術なんて使ってないしな、ただ気配を消して近付いただけだ」


{な、、なんだそれ。気配を消すっつったって俺は常に接近する者を探知していた、それを搔い潜っただと?俺の事を探知し続けながら?そんな事…}


相手からの言葉が返ってこないので今度はミナトが問う。


「さて、お前の質問には答えてやった。次はこっちの番だ。

お前ただの魔族じゃねぇだろ、仲間は」


「な、、何を言ってるのか…っ!」


しらばっくれようとする相手に更に刃を押し当てる。


「いいか、自分の立場をわきまえろよ。別にわざわざ聞かなくても情報を引き出す事くらいは出来るぞ。

ただここで大人しく吐いた方が楽、って話だ。お前には拒否権も自由も無い」


そう言葉を放つミナトの顔は、普段の彼からは想像もできない表情をしていた。

酷く冷たく、怒りも籠った目。一切の躊躇なく突き付ける刃。


魔族は自分が置かれている状況を再認識し、慎重に言葉を選ぶ。


「仲間は…います」


「数は?」


「わ、分かりません。普段、、よく情報を交わしているのは数人だけですので……しかし、そいつらの手下も含めるとかなりの人数がいる…とは思いますが…」


(数人…手下…。噓をついては無さそうだな)


「よし、次の質問だ。お前は何故ここに来た」


「…次の世代が、、どこまで育っているのかを知る為です」


「次の世代だと?何故それを知る必要がある」


ミナトが今不安視している事は、魔族による人類への大規模侵攻である。


魔王が討ち取られて以降、魔族は長年鳴りを潜め続きて来ていた。


その魔族が今人間側の勢力を知り何をしようとしているのか。


もし新たな魔王が既に君臨しており、魔族が再び戦争を仕掛けてきたら…ミナトはそれを危惧していた。


(可能性は決して低くない、だから今ここで確実に情報を得る必要がある)


「……分かりません」


遅れて返ってきた言葉を聞き、ミナトは動揺せず質問を続ける。


「分からねぇだと?まぁいい、知ってる事だけでも話せ」


「自分は只の調査員の一人でしかなく、、詳細は伝えられません。

もし逆らえば処分され、また新たな人員が補充される。その程度の役割でしかありません」


(捨て駒か…これも噓ではなさそうだが…)


その後幾つか質問をし、さっきの発言が嘘ではない事を確認。

最後の質問までし終わると、当然この後どうするかの話となった。


「お前は正直に質問に答えた、魔族にしては珍しい部類だ。

だから無理やり情報を抜き取ったりはしない」


その言葉に一瞬安堵を覚えてしまった魔族だったが、次の一言でその感情はひっくり返る。


「だがこのまま生かしておく訳にはいかない」


「な!?」


「俺は一言も見逃すだなんて言った覚えはない。だがお前は正直に質問に答えた、だからここで俺が痛まないよう一瞬で葬ってやる」


「そ、、そんな」


最後の最後に抵抗しようとした相手の首を一瞬で刎ね、ミナトはその場を後にした。


___________________________________________


(確定情報は得られなかったが、魔族側が何やら動き出しているのは確認できた。

さて、ここからどうするかな…)


観客席に戻りながらそう考えていると、ようやくミナトの耳に試合の歓声が入ってくる。


「っとそういえば試合…」


フィールドの方に目を向けてみるとベルが二回戦を突破した所を丁度目撃。


じゃあ準々決勝はベルとルチアがやるのかー、と思っているといつの間にか観客席の近くまで来ていたようで、クラスメイト達から声をかけられる。


「おうミナト、どこ行ってたんだよ。ルチアの試合凄かったぞ」


「だろうね、次の試合はルチアも手応えある試合なんじゃないかな」


「確かに次の相手は強そうだよなー」


平然と会話に混ざる。


そこに居るのはいつものミナトであった。

今回は私事について。

ここ二日か三日位更新が開いたのは、暑さにやられてたからです。

心身共に暑さに苦しめられていました。

でも今後はもうちょい更新ペース維持していきたいんですよね。

もう夏の暑さにも覚悟が付いてきたんで、この夏も乗り越えて頑張っていきます。

皆さんも大変なことが多くあると思いますが、暑すぎない場所で、熱中症対策をしっかりとした上で本作品を今後も読んでもらえたら嬉しいです。

今回は以上!

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