第二十五話 人によって強さというものは基準も項目も違う
フレアの試合から数試合後。二組の生徒が一人敗退。
試合の順番はアイクに周って来ていた。
「はぁ…はぁ…」
『さぁ一回戦もそろそろ折り返し地点のこの試合、両者の実力は拮抗しております!』
(動きが少し硬いな…昨日はそんな事無かったはず。まぁ心当たりはあるが)
アイクは初戦から苦戦を強いられていた。
勿論相手も全員選抜選手、いずれの相手も実力がある事は確かではある、が。
今日のアイクは動きがあまり良くなかった。
動きが悪い原因は恐らく先程見た同級生の試合。
途中まで試合を上手く運んでいようが、一度の攻撃で全て薙ぎ払われる。
普段共に切磋琢磨していた仲間のあの姿を見て緊張が走ったか、焦りでも生まれたのか。
本当の原因は分かる事ではないが、今のアイクがいつも通りではないことは確かだった。
{クソ!落ち着け。大丈夫、普段通りだ。普段通りやれば勝てる}
必死に自分を落ち着かせて切り込んでいくが、攻撃が決まらない。
あと一歩、攻めきれずにいた。
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その後時間自体はかかったが何とか勝利を掴んだアイク、だが心は勝利した者の気持ちではなかった。
そんな思いを抱えたまま観客席に戻ろうとしていたが、ルチアが出場する試合を見てしまう。
『こ、これは何なんだ!私の目に狂いが無ければ彼女は今二属性混合魔法を放ったように見えました!!
もはや学生の域を超えています!一体彼女は何者なんだぁー!?』
「二属性混合魔法だと?そんなの一流の魔法使いでも使えるかどうかだぞ」
「何なんだあの子…聞いたことのない苗字だったよな?平民出身であれかよ」
学生が出せるレベルのものでない魔法を打ち込んでいくルチアに会場はどよめいており、皆が彼女の素性を知ろうとした。
(初戦から飛ばしてんなー。昨日は思いっきりは魔法撃てなかったもんな)
同級生達の輝かしい活躍を見てアイクが思う事は…アイクの心は。
{…僕も、、やらなきゃいけない!}
燃えていた。
彼はタフな精神の持ち主であり、ミナトがアイクを気に掛ける理由の一番もそこにあった。
「お、来たかアイク。こっち座れよ」
観客席に戻り、クラスの皆と試合を観戦。
「うん。それよりさ、ルチアさんの試合凄かったね!」
「あぁ…そうだな」
(正直何か気にしてたのかと思ってたけど、、そうでも無かったか?)
どうやらこの短い時間で吹っ切る事は出来たようだが、実力が急激に伸びることは無い。
次の試合は上手くいく、なんて甘い事も存在しない。
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その後ベルやクロムが圧倒的な実力を見せつけながら試合は進み、一回戦が全試合終了。
七名いた第四魔法学園の選抜選手は、既に四名になっていた。
『今年の一年生は本当にレベルが高いようです!これは二回戦からは更に期待が高まってしまいますねぇ!私も会場の空気も大変熱くなってきました!
さぁ次は二回戦第一試合、第四魔法学園ミナト選手対第一魔法学園ゼノ選手です!
ミナト選手も素晴らしい試合を見せてくれましたが、ゼノ選手のインパクトも凄まじいものでした!
この試合もきっと素晴らしいものとなるでしょう!』
「ゼノ君、君には悪いけど。一応仲間の敵討ちと行かせてもらおう」
「…良いだろう、全力で相手をしてやる」
二回戦第一試合、ミナト対ゼノ。
一応敵討ちと宣言するミナト、警戒していたフィールドを覆いつくす程強大な広範囲魔法に何か策を講じることは出来たのか。
「それでは…試合開始!」
試合開始の、合図が鳴る。
今日は作品とは全く関係ないけど、投稿頻度とかについて。
基本的に毎日投稿を目指してはいますが、どうしても間に合わないとか、出来が流石に酷すぎたりしたら日が空いたりします。
時間も二十時を目指してはいますが、今日みたいに遅くなることもあります。
これは仕事じゃなくて趣味なので、結構マイペースに更新していくつもりです。
今回は以上!




