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忘却の勇者  作者: くろむ
聖魔祭編
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第二十二話 色々気付いたり、知ったりして

ミナト達が第一魔法学園の生徒と接触していた頃。


本隊は既に戦闘を開始していた。


「散り散りになってはいけません!互にカバー出来る位置で戦ってください!」


サヴェリオの指示により戦力を集めた第四魔法学園は、攻撃を仕掛けてきた第二魔法学園に抵抗。

敵の人数が本来よりも減っている事に気付き、ここで勝負に出る判断を下す。


{ミナト氏やアイク氏はどうやら居ないようですが、何とか持ちこたえられていますね。それはクロム氏のお陰でもありますが…やはり今年の一年生は粒揃いだったようです、何名かは脱落していそうですがかなり良く戦っています}


何名かの脱落者は出しつつも人数不利の中互角の戦いを繰り広げる。


偽大将役も機能しているようで、徐々にフレアへの攻撃が増していく。


数人を相手に器用に躱し続けるているが、いつまでも持つはずもなく…。


「もらった!」


{これは躱しきれなっ…!}


背後からの攻撃に回避が遅れたフレアを助けたのはルチアだった。


「あちっ!」


二組との練習試合と似たような形で魔法を繰り出し、敵を退ける。


そしてルチアの魔法を避けたところに他の生徒が追撃し、スカーフを奪取。


「ありがとうルチアさん、また助けて貰っちゃって」


「…あんたさ」


「?」


戦いの最中、問いかける。


「何でそんな一生懸命なの?」


その問いに驚きながらも答える。


「うーん…頼られちゃったからかな」


あいつか、と一人の顔を思い浮かべるルチア。


「もしも頼ってくれたのなら、私は全力でそれに応えたい」


そう言うフレアの真っすぐな瞳を見たルチアは、まだ分からない、という様子だった。


「でも、やっぱり単純に負けたくないって気持ちもあるよ。

それはルチアさんも一緒でしょ?」


「は?」


「だって今もまた私を助けてくれたし。それに毎日難しい勉強してたり、魔法の練習してたりとか。

私の感情はルチアさんとそこまで変わらないんじゃないかな」


なんちゃって…、と自分の言ったことに少し照れてはいたが、ルチアは彼女の発言に驚いていた。


それは普段の自分の行動を見ていた事や、負けず嫌いという共通点、だが真に驚いたのはそこではなかった。


{こいつ…もっとひ弱な女の子、って風に思ってたけど…}


次にルチアが言葉を発しようとした瞬間、敵が目の前に現れる。


ここは戦場である、本来なら悠長に話が出来る場所では無い。

そしてこれに気付かない二人でもなかったはずだが、今回はお互い予想外の言葉が飛び交っていたためか気が散ってしまっていた。


マズい!と思った二人の前に駆け付けたのは、この場で最速を誇る男だった。


「珍しいね!二人が気抜いてるなんてさ!」


一瞬の間に援護に来たアイクは、即座に相手のスカーフを奪取。


「アイク君!?もっと前の方の配置のはずじゃ…」


「ミナトがね、フレアさんとこに行ってくれって。

こっちは俺達で潰していくから、アイクは反対側の援護に回ってくれって言われてね」


その言葉とこの結果によってか舌打ちをしていたルチアだったが、この後の活躍は目覚ましいものだった。





その後更に数名の脱落者を出しつつも敵を制圧。


結果的に脱落したのは六名程であった。


{まぁ人数差や結果を考慮すればそこそこの戦果でしょう。ですが、次に同じような事があれば今度は負ける確率が高そうですね。恐らく今頃第一魔法学園が攻勢に出始めているでしょうし…}


今回の勝負に勝ちはしたが、重要なのは試合に勝てるかどうか。


元々少なかった数が更に減り、今残っている相手はこちらよりも人数が多いうえに、恐らく残機も多い。


状況は決して良くはなかった。


だからと言ってもう何もしない、という訳もなく。

しばらくしてもう一度同じ陣形を組み進行を開始。


「戦闘の跡だな…」


「え、本当に?」


「ああ。この足跡と、所々に魔法を使った痕跡がある。

そして戦っていたのは恐らく第一魔法学園だ」


「…さっきも気になってたんだけど、何でうちが攻撃を受けるって気付けたの?」


「ああ、多分だけどあいつらは偵察班だったんだよ。

大規模な戦闘を始める前に周囲に他のチームが居ないかの確認をしてたんだと思う。

そしてあいつらは俺達と第二魔法学園の両方の存在を把握して、位置関係的に戦う事を予測。

俺達を知りに来たってのは、どっちが勝ちそうか、どの位で戦いが終わりそうかを予測しようとしていたんじゃないかなって」


(正直、どうやって俺の探知より早くこちらの存在を把握できたのかは謎だが、やはり侮れないな。

ベル・エレディータ、、個人戦では確実に勝ち上がってくるだろう。その時は…)




あれから第四魔法学園が敵と交戦になることは無く、試合は終了。


結果は第一魔法学園の勝利だった。

今回は団体戦の裏話(?)をするよ!

本編では触れませんでしたが、実は今回の試合で反則退場した生徒が二名ほどいました。

それぞれ第三魔法学園と、第五魔法学園の生徒です。

試合のルールで直接的な攻撃は禁止なので、殆どの生徒は武器を携帯していませんでした。

しかし偶に武器を持っている生徒もおり、退場した二名も武器を持っていました。

案の定武器を使っての攻撃が反則扱いになり、三度の警告を受けた後退場していったとさ。

今回は以上!

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