第百六十四話 最後は意外と……ね
竜種。
数ある魔物達の中でも最強の種族であり。
その圧倒的な力は魔族からも警戒される程のもので、力の象徴のような存在として君臨している。
一部の人間の中には、他と一線を画す風貌と強さから竜を好いている者もいるとか。
見た目も力もド迫力で、扱いの差も別格となれば良い方でも悪い方でも目立つのは当然なのかもしれない。
だからこその先入観もあったのか。
事実今まで目にしてきたものも、どれも派手な超火力魔法。
一点突破も、範囲攻撃も、拡散攻撃すら。
どれを取っても脅威となるもので、ワイバーンとは言え流石の竜の強さをひしひしと見せつけられてきていた。
そこから飛んでくるのは予想外とすら言える、シンプルな魔法。
勿論威力は高い。が、決してホワイトワイバーンの撃つものにして考えれば随分と控えめだ。
ただその代わりに速い。
威力よりも発射速度を求められた火の玉は、本来そこまで厄介となる者ではない筈だった。
速いと言ってもそれはミナトやウル程のものでもなければ、もっと低位の魔物でも同じ位の魔法を撃てる。
だが使う相手があの竜で、尚且つここまでのド派手な魔法を見せつけられてきた今だからこそ。
この魔法は真に脅威となる。
それに狙われたのはソニアだった。
洞窟の端から。徹底的に距離を離し、位置をこまめに変える事で狙われる事を最大限避ける動きをしていた彼女に。
ここに来て予想外の攻撃。
更に質が悪いのは、事前にルチアとオーズを潰す為か。
口元からだけでなく体の背後に魔法陣を展開して同時に魔法を発動。
ルチアはなんとか迎撃に成功し、オーズの方はトロールが防御に。
その間での高速攻撃であり、
もう防ぐ事は不可能な状況になっていた。
音波魔法の性質上盾に隠れながら撃つことは出来ない。
それが分かっているのかどうかは定かではないが、尋常ではない知能の高さだ。
皆動けなかった。
正確には、動いても意味がないと悟った。
狙われない為の最後衛配置は、逆に味方とも離れている。
さっき他のクラスメイトを助けたウルも今回は無理だ。彼が優れているのは魔法の発動速度であって、射程距離はごくごく平凡。
他の救助手段もなく、ここまで細かく分析した訳ではないが皆助けられない事だけは分かったのだ。
たった一人、アイクを除いて。
{ 集 中 }
森羅自天流の修業によって増した集中力によって、一歩。
課題として言われていて意識を外に向ける瞑想の成果により、更に一歩。
先程意識をクリアした事により思考が研ぎ澄まされ、全ての動作を速くし。
一歩、また一歩とこれまでより速く動く。
積み上げてきた修業の数々の結果、より加速したアイクの疾走。
それら全てがこれまで届かなかった距離を埋めていき。
「っっぁあ!!」
間一髪の救助に、成功する。
本当にギリギリのところをアイクが抱え、彼女を救いだす。
助けられたソニアは、何が起きたのか分からないまま抱えられていた。
「……は?」
後ろで魔法が着弾した音がして数秒後、ポツリと漏れ出た言葉が周囲とも同じ気持ちを全て表していた。
{今、何が…?ちょっと分かんないんだけど……}
息を荒げながら自分を抱きかかえるアイクを見て、困惑しか出てこず。
「ごめん……危なかったよね……怪我は?」
なんとか息を整えようとしながら問いかけられた言葉が耳に入った事で、ようやくまともな思考が可能になり始める。
「大丈夫、、だったけど……」
「なら良かった。じゃあ、、、僕は行くから」
「え?ちょっと……」
もう少し言いたい事があったのに、足早に行ってしまった。
{なんだったの今の……}
風のような速さ。
本当にそう呼んで差支えのないさっきの走りは、ソニア以外の多くの生徒も驚愕していた。
今までもアイクのスピードには驚かされてきたし。
そのスピードがどんどん速くなっていってる事も分かっていて、都度驚いては来た。だが今回は少し違う。
あまりに速過ぎる。
目で追う事が出来なかったのすら当然。
体感の速度でならあの担任のミケーレにすら並んでいるのではないかと思う程。
「…そういやあいつ、ミナトといっつも鍛錬してたもんな」
「普段の様子で忘れがちだったけど、確かにアイクも充分ヤバい側だったよ」
ミナトと違うのは、普段纏っているオーラの差みたいなものだ。
なんとなくで他とは違うと思わせる彼と違い、アイクは至って普通に見える。
背は低い方だし、見た目もザ好青年で。性格も明るく誰とでも話せるようなタイプ。
授業はいつも真面目に受けてて、一見するとただの優等生。
でも直接打ち合う際などには、その非凡さが垣間見える。
特にミナトと相対する時なんかは分かりやすく人並外れていると思う。
勝てるかもしれない。
そんな非凡なアイクを見て、一部心に再び火が着いた者も出てきていた。
最初は居ない事を絶望的にすら思っていた彼の。その次ともなり得る人物。
アイクが居るなら、あと一押し行けなかったところまで行けるかもしれないと。
そう思わせるに足るのが今の走りだった。
だが実際、期待をされている方の状況は絶望的に良くない状態である。
これまで以上に荒い息。
動きも明らかに鈍くなってきている。
{魔力を…使い過ぎた……!体が途轍もなく重い。頭はふわふわしてきたのに、体中が痛い}
魔力を使った加速は消耗が激しく、先程の疾走はかなり無茶をしてのもの。
最早剣を持つ事すら必死であり、体を無理に奮い立たせて動いているのが現状だ。
{駄目だ、言い訳禁止。出来る事……まだ出来る事がある筈だ。その為に鍛えてきた、ずっと動き続ける為に!}
それでもなんとか。気持ちだけで繋いでいる。
常に勝機を探し続ける為に、相手の観察は忘れない。
些細な事でも見逃さぬよう戦場全体を見渡して最善策を模索し。
隙があれば飛び込んで行く為の準備を怠らない。
師匠からの教えを忠実に守り抗うアイクに、諦めなにもなかった。
そして、ホワイトワイバーンが魔法の発動準備に掛かったところで。
最後の攻防が始まろうとしていた。
{来た!}
順番では次に魔法を阻止するのはオーズの役目。
身体的に限界が近い中、皆を守るという使命感だけで息を吸い込み。最後の気力を振り絞る様に魔力を声に乗せて吐き出す。
瞬間、別の角度を向いていた筈の相手がこちらにぐるりと顔を向け。こちらに魔法を撃とうと構える。
{!!}
内心焦りはしたが、先に撃てばいいだけだとばかりに構ず咆哮を挙げる。
「ぅおおおおおおおおおおおお!!!」
当たった。
向こうが撃つよりも先に音波魔法は相手の顔面に直撃し、オーズも確かな手応えを感じる。
これを機にまた突撃するか。と踏み込む準備を始める前衛組だったが、アイクが静止。
「駄目だ!魔法が飛んでくる!!」
「!?」
一瞬これまで通り怯んだように見えたホワイトワイバーンだったが、それはフェイク。
口元にはまだ魔力が幾らか溜められており。
そう時間を必要とせず魔法を撃てるのだと分かるのを理解するのは難しくなかった。
アイクの警告のお陰もあり一瞬早く防御の態勢に入れたトロールが盾を構え。
対魔法用の防御技を展開。
直後にやって来た風魔法の散弾を見事に防いでみせる。
{俺も魔力がそろそろ限界か…!オーズももう多分さっきの一発が最後だ、どうするつもりだアイク}
盾に魔力を流し込む事で、一時的に壁となる部分が魔力によって広がり。主に魔法等の防御に使うこの技は。
ミナトの推薦により騎士団の元へ通っている際に教えられた技で、盾もその時貰えたのが幸運だっただろう。お陰でホワイトワイバーンの魔法を防いで見事に盾役としての役割をこなせている。
だが当然、強力な魔法を防ぐ為には相応の強度である必要がある。
これまでも数度防いできた事もあり、トロールにもそろそろ魔力切れが迫って来ていたのだ。
それに、こちらの魔法の威力が落ちたのか。相手が防御を固めてきたのかは分からないが。
音波魔法による発動妨害が効かなった事実は大きい。
もう一方のルチアも限界は近く、状況は限界寸前。
勝つも負けるも、最終局面まで事態が進んでいるのは皆分かっている。
ここからどう動くのか。どう決着を着けるのかの指示を待つ。
アイクの言葉を、皆が待つ。
{もうこっちに余力は無い…!だから後手に回ったら対処なんて出来ない。ならやっぱり、、、攻めあるのみ!}
多少無茶な事をしようとも攻めるしかない。
そう結論付けて最後に起こす行動は……。
「ルチアさんの魔法を起点に全員で攻め立てる!僕とフラジオ君で核を壊すから皆は少しでも気を散らすよう攻撃してほしい!!」
突貫であった。
ただただ最高攻撃力を以って押し通す。
至極シンプルだが、最早これ以外に策は無い。
分かりやすい指示が故に準備も手早いし、各々何をするべきかも明白だ。
要はこれまでと一緒。
前衛組は胴体には乗り込まずに足元を攻撃し、後衛組はその間只管魔法を撃ち続けるだけ。
{良いじゃねぇか速いの!最後に一発、ドデカい……っ!}
作戦の起点となるルチアが、またもや特大の魔法を放とうとした瞬間に気付く。
強大な敵との正面衝突。派手な魔法を撃ち合う展開。
正に彼女好みであったがそれ故気が周らなくなっていた事。
ホワイトワイバーンと同等の威力の魔法を連発したら当然起こり得る、魔力切れ。
彼女の想定で、あと二~三回というアイクにも告げた予想は。
本来正しかったのだが。
狂ったのは先程の大攻勢の際に放った、三属性混合魔法。
あの魔法を最高威力と範囲で扱った事は、練習で一度だけであり以降使っていなかったからこその誤算。
魔力切れと言っても、本来であればまだそう言うには早い段階なのだが。
相手が相手なだけに中途半端な魔法は通用しない。
しかもここでタイミング悪く、ホワイトワイバーンが魔法を放つ準備を始めた。
{魔力足りない、音波も間に合わない。避けるよう伝える?……いや}
一瞬にして様々な事が脳裏に過ぎった。
誰かに頼る事も、皆に逃げるよう呼び掛ける事も。
だがルチア・ソールという人間は、根本的に負けず嫌いなのだ。正しく言えば魔法に関して、であるが。
他の事なら大抵の事はどうだっていい、ただ魔法だけは。そこだけは絶対に譲らない。
周囲からの評価からもそう。内心苛立ちを覚えたりはするかもしれないが、基本的にはどうでもいい。
自身の魔法の腕さえ認めているのなら、どう思われていても。
本当にどうだっていいのだ。
さっきのアイクの指示も、自身の魔法を認めているからこその。期待を寄せているからこその指示で。
他のクラスメイト達も一人残らず、全員が彼女の魔法に期待を寄せている。信頼している。
ルチアにとって、その期待を裏切ると言うのは自分自身を裏切る事も同義。
突き詰めてしまえば、魔法そのものへの裏切り。人生の否定にすら繋がりかねない。
そんな人物がこのまま自分には何も出来ないと判断し、皆を逃がしたりなどするだろうか?
答えは断じて否だ。
{っ、舐めんなぁぁぁーーー!!}
本来あまり好きではないが、有事ならば仕方がない。
今彼女がすべき事は、先ず相手の魔法の発動を阻止し。尚且つ前衛が攻撃できるように動きを止める事。
本来であれば自分で最高火力を出してやりたいが、そう出来なくさせたのも自分自身で。自分のやりたい事を出来ないのも情けない自分のせいだと思えば。
なんとか受け入れる事が出来た。
だから彼女が放ったのは、攻撃魔法ではなく。
雷属性の麻痺を極限まで伸ばした妨害魔法であった。
元々撃とうとしていたモノに比べればまだ少ない魔力で撃てたので、これを選んだ。
屈辱も込めて放ったそれはホワイトワイバーンに直撃。確かな手応えを得ると……。
「……っ!、動きは止めた!やれ!」
普段滅多に出す事がない大声を出して、そう伝える。
彼女にとっては屈辱的で、情けない結果であるが。役割は全うしている。
周囲からしてみれば充分に感謝する。しなければならない結果だ。
{ありがとうルチアさん……もう一度チャンスをくれて。だから今度こそ……}
「最後のチャンスだ!ここで仕留める!」
アイクの号令により一層気を引き締めた全員が、最後の攻撃を仕掛ける。
先頭を走り一直線で核の元へと向かい先程付けた傷跡を確認。
共に胴体まで登って来ていたフラジオと一瞬のアイコンタクトを取り、剣を振るう。
一度で切れる傷がどれだけ小さく、浅くとも。迷いはないとばかりに一心不乱に攻撃を繰り出す。
{やれ、やれ、やれ!切るんだ!もう今しかない!}
だがやはり威力が足りないか。
柔軟性を活かしどんな状態からでも攻撃を繰り出す事が得意なフラジオと、スピードが取り柄のアイク。
二人共力が弱いという訳ではないが、この状況はあまり適しているとも言えない。
そんな二人の背後から、ある声が届く。
「俺がやる!」
その声の主はトロール。
どうしてこんな所に、なんて疑問は余計な事だと一瞬で切り捨て。
道を作る様に二人が位置を変える。
「ふっ!」
走った勢いそのまま上に飛び、更にその落下の勢いまで乗せて盾を思い切り振り下ろす。
その扱いは鈍器さながらで。
速度も遅いし、本来なら有効な攻撃ではないのは明白だが。現状には必要な一手だ。
元々パワータイプのトロールが鈍器を振り下ろしたともなると、一発の威力は流石の一言。
一気に核が見え隠れする程度まで傷は深まり。その場の三人全員が目の前に勝ちを感じた瞬間。
動きを止めていたホワイトワイバーンが動き出す。
麻痺が弱って来たのもあるだろうが、核が露出した事により生命的危機を感じたのだろう。
人間で言う火事場の馬鹿力的なもので暴れ出し、胴体に乗っている三人が振り払われそうになった時。
「がぁぁ!!!」
突如響いた咆哮。
今度の声の主は考えなくとも分かる。
暴れ出した相手の動きが再び止まったのだ。
そんな事が出来るのは一人しかいまい。
最後の一滴を絞り出すように出された声に後押しされるように、アイクは最後となる攻撃を振るう。
パリン。
音にすればそんなところだろう。
実際には周囲の音もあり聞こえなかったが、分かったのは露出していた核が壊れた事。
即ち、相手の生命を絶った事だけだった。
瞬間ホワイトワイバーンの動きも止まり、力が抜けた様に倒れ込む。
「う、うわわ…わっ!」
その衝撃で胴体から地面に投げされる三名だったが、特に事故などは起きず。
驚きのあまり放心、と言った様子で互いに見つめ合っているのみ。
他の全員も口は開かず、ただ待つように静かにしていた。
待っていたのは、合図。
正にアイクが今したような、拳を突き上げるような。
勝利を知らせる合図だ。
そのポーズの意味を理解するのにそう時間などいらず、皆が一斉に歓喜の声を挙げる。
「やったぞー!!!」
「俺らホワイトワイバーン倒しちゃったよ!どうする!?おいどうする!?」
「…今ぐらいは、騒いでもいいか」
「じゃない?」
張り詰めていた空気が解け、歓喜に満ちる空間を前に。
座り込んでいるトロールとフラジオも静かに笑っていた。
ここまでのジャイアントキリングを成し遂げたのなら、多少浮かれて騒いでも罰は下らないだろうと。
「大丈夫かい?アイク君」
「だ、大丈…夫」
「大丈夫じゃなさそうだな。肩貸すぞ」
ぐったり倒れ込むアイクを心配した二人は、なんとか立たせて皆の元へと向かう。
勝利を祝うなら、全員であるべきだからだ。
「凄かったぜ、アイク」
「あっはは、、、皆に頼ってただけだよ」
「それはどうかな?今度ミナト君に話してみて、実績を評価してもらうといいよ」
「う……怒られそうだな……」
なんて話をしていた頃。
三人の背後から音が聞こえる。
「?」
もしかして誰か来たのかと思いトロールが振り返るとそこには……。
「なっ!?」
「どうしたの?トロールく……っ!」
様子がおかしいと思い自身も振り返ったアイクが目にしたのは、何故か体を起こし始めているホワイトワイバーンの姿だった。
「嘘……だろ?」
核を破壊したのだ。
生きている筈がない。
死なない筈がない。
だというのに、奴はまだ動いている。
アイクは咄嗟に二人の腕から抜け、納めていた剣を再び握る。
他の生徒達も異変に気付き、顔を真っ青にさせながら各々武器を握り始める。が。
{無理だ、もう限界だよ}
ほぼ全員の思考は概ねこうだっただろう。
事実アイクもそうであったし。あのルチアすらもさっきまで静かに浮かべていた笑みが消え去り。
顔がかつてない程苦しんだ表情をしている。
夢だと言ってほしかった。
それか立ち上がったのは最後の生命活動で、直ぐにまた倒れ込んで塵となって消える。
誰もが願ったが、現実は残酷である。
ホワイトワイバーンは口元に魔力を溜め始め、魔法を放つ準備を始めている。
「……なよ」
ほぼ全員が絶望していた中、一人だけ。
アイクだけが、再び相手の元へ歩みを向け始めていた。
「誰も、死なせないんだよ」
もうとっくに体は限界であり、戦闘など出来る状態ではなかった。
さっきと同じく気合だけで動かす。というには肉体の限界度が違う。
最早正体の分からない何かが体を突き動かす。
「邪魔するなよ!!」
体を起こしたと言っても、高さは半分程度である為。
顔面まで飛ぶのはそう難しい事では無かった。
アイクはホワイトワイバーンの魔法が放たれようとしている所に正面から飛び込み。
剣を振ろうとしていた。だが、高さは届いていたが速さが全く足りていなかった。
目の前で魔法が飛んで来ようというところで、アイクは風を感じる。
次の瞬間、ホワイトワイバーンの顔から首元までがバラバラになっており。
空中で体を抱えられたと思うと、いつの間にか地面が目の前にあった。
その時ようやくアイクは目の前で起こった事を理解した。
思考がおぼつかないまま自分を抱える人物を見ると、そこに居たのは。
見慣れた顔である、自分達の担任。ミケーレの姿。
「ここまでだと判断した。遅くなって済まなかったな」
意識を失う直前聞いた言葉を理解する前に、アイクは気絶した。
顛末を外から見ていた他のクラスメイト達も何が起きたかはよく分からなかったが。
分かった事はただ一つ。
いつの間にか居たミケーレがホワイトワイバーンを一瞬で切り裂き、倒したという事だけ。
人間の体より明らかに大きい顔面部や首をバラバラにした光景に、呆気に取られるしかなかったが。
自分達が助かった事は理解し。
その後流れ込んで来た教員達からの指示で、課外授業が終わる事を告げられた。
最後こそ理解が追い付かない事態ではあったが、長い長いこの授業は終わり。
クラス全員が無事に生還。
結果はともあれ、生き残るという最大の目標を達成したのだ。
思ったよりも長くなってしまいました……。
次回以降からは多分更新ペースまだマシになると思います。
課外授業の話がここまで長引いた原因として、元々の構想よりも中身を詰め過ぎた。というのがあるので、また構想通りの話しに戻れば多分更新ペースも多少は……はい。
あんまり期待せず待っていてください。