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忘却の勇者  作者: くろむ
聖魔祭編
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第十六話 フラグが立つ瞬間見つけたらちょっとテンション上がるよね

「今…なんて言いました?」


作戦会議のあった日の放課後。


いつも通り報告をしていた時だった。


「お前には聖魔祭で優勝を目指してもらう」


それを聞き大きなため息をついてから、ミナトは答えた。


「先生…俺はショックですよ。まさかそんな風に見られてたなんて…。

いいですか、俺は何時如何なる時でも勝ちに行きます。持てる手をすべて使って勝利を目指します。

その俺がまさか負けるつもりだとでも言いたいんですか?」


どうやらミケーレの発言がミナトの逆鱗に触れたらしい。


今までになく不満をあらわにしているミナトに驚きつつも訂正を入れる。


「別にそういう意味じゃなくてな?ほら一応!一応言っとこうかなみたいな!」


「…分かってますよ、すいません感情的になってしまって。本当は何が言いたいんですか?」


「それは言葉のままの意味だ、個人団体両方…特に個人戦では全力を尽くしてほしい」


「また何か特異点関係ですか?」


「まぁそうだな。あいつらのポテンシャルを更に引き出すには壁が、ライバルが必要だと思ったからだ」


(悪く言えば踏み台か…まぁ逆に押し倒してやるが…)


「それでも心外ですね、俺が手を抜くとでも思ったんですか?」


「…それが本当に誰かの為なるなら、君は自分自身すらも犠牲にする…そんな気がしただけだ」


「犠牲って…なりませんよ。どちらも立たせてみせます」


しかしミナトの頭の中にはまだ若干の疑念が残っていた。


「なんで急にそんな事思ったんですか。俺の事じゃなくて、皆の事ですよ」


(わざわざ言わずとも俺が負けに行くとは思って無かった様子だ。何か別の狙いが?…)


「…ただの勘だよ、最近物騒なこともあったりするけどな。純粋に教え子達に成長してほしいと思ってるだけさ」


「…」


______________________________________________


ー翌日ー


(そういや昨日物騒だとか言ってたな、、あれ何だったんだ?聞いてみるか…)


「なぁアイク」


「どうしたの?」


「何か最近何だか物騒って聞いたけど何かあったのか?」


「ミナト知らないの?あれだよ、国内で起きてる連続殺人事件」


「連続殺人?」


「そうそう。最近急に増えてきてて、今年は聖魔祭この国で開催する予定だったけど、その事件で会場が変わりそうになったんだよ」


(確か聖魔祭の会場って年々違うんだっけ。それぞれ魔法学園がある国を転々と周っていくとか)


「結局うちでやる事になったらしいけど、例年より警備が厳重だって聞いたよ」


「だから最近騎士団をよく見かけるのか…。教えてくれてありがとな」


「別に良いけど、、何かあったの?」


「ん?何か気になっただけだよ。あ、そろそろ行かねぇと遅刻する」


「本当だ!急がなきゃ」


(連続殺人事件か…国内でって言ってたし、騎士団の動きを見ると王都でも既に事件があったか…)


「どうしたの?遅れちゃうよ」


「ん、ああ悪い直ぐ行く」


「本当よく考え事してるよね」


「あっはは、まぁね」


(…気を引き締めていこう。最近良くないぞ)


そう自分に言い聞かせ、次の授業に向かうのだった。


聖魔祭まで、あと十八日。

今回は聖魔祭の会場についてだよ!

作中でも触れた通り毎年会場は違っていて、それじれ魔法学園がある国を周っていくので、次に同じ会場に開催されるのは五年後になります。

それぞれ会場は外観が違っていたりしますが、設備はほぼ同じであり。観客席の数や試合で使うコートの広さなどは殆ど同じように作られています。

ちょっと短いけど今回は以上!

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