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忘却の勇者  作者: くろむ
聖魔祭編
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第十二話 新しい事に挑戦したり新しい何かに出会ったり

「今日は用事あるからもうちょっと残るよ」


「分かったまた明日ねー」


あの後普通に午後の授業を受けて、下校時間。


今日は監視役としての報告をする日。


「じゃあね……えっと、、ミナト」


「!…またな、アイク」


三人で昼食を食べた後に、話したことがあった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「そういえばアイク君も君呼びだよね」


「ミナト君の事?まぁそうだね」


「別に気なんて使わなくていいぞ?フレアさんも」


「私のことはさん付けなのに?」


まぁ、、確かに…と思ったミナトだったが、アイクに関してはすでに呼び捨てである。


「うぅん、、今度からは呼び捨てで言ってみようかな…なんて…」


「…別に呼び方なんて何でもいいからさ、好きなように言ってよ」


「そうだね、ありがとう」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


(アイクは遠慮しがち、、と言うよりは真面目だからな。っとそろそろ行かなきゃ)


あんまり遅れると面倒事になるかも、と思いながらいつもの部屋に向かう。




「あれ?もう居るかと思ってた」


部屋につくと、自分の方が先に着いた事に少し驚いていた。


そのまま椅子に座ってミケーレの到着を待つこと数分。


「悪いな、待たせたか?」


「全然ですよ。やっぱり今は忙しいんですか?」


遅れてやって来たミケーレも椅子に座り、いつもの報告が始まる。


「まぁそうだな、普段よりかは仕事も増えるが大したことではない」


「…何だか先生が頼もしく見えた気がします」


「お?言うねぇ。ま、そんな事はいいいつも通り報告してくれたまえ」


その後いつも通りの報告をして、話は聖魔祭に移っていった。


「正直うちのクラスではもう選抜選手は変わらないと思っています」


「ほう、その心は」


「純粋に全員が強いからです。今のルールでは正面戦闘力がものを言います、勿論そこを基準に選抜選手を選んだというのは分かっているので、流石としか言えませんけどね」


「確かにそうだな。この前ルチアに挑んでいった女子生徒も居たが、結果はお察しの通りだった。その生徒も殆ど結果は分かっていながらも挑んだみたいだし」


「二組の方はどうなんですか?」


「向こうはやっぱりクロムが圧倒的だ、残りの二人に挑戦者が固まっている。因みに先程サヴェリオが負けたという報告があった」


「あっちでは一人変わったんですか…入学してから約一ヵ月、二組との交流は殆ど無かったからいまいち分かってないんですよね」


「今言った事なんだがな、実は明日その二組との合同授業がある」


「…もうちょっと早めに言ってくれても良かったんじゃないですか?」


「それに関しては、、すまんと思っている」


「別にいいんですけど。内容はやっぱり団体戦関連ですか?」


「そうだ、団体は学年で一チームだからな。そろそろこっちも練習していかなくてはならない」


「それで二組の事も見ててくれよ、って事ですか」


「毎度話が早くて助かる」


(二組、、クロム・ドンナー。入学式で見た以来だが、果たしてどこまでやれるのか…)


「っとそうだ今までの話とは関係ないんですけど、一つお願い…と言うより提案があります」


少し忘れそうになっていた事を思い出し、ミナトはあることを提案した。


「剣術実践の授業で組むペアを先生が指定する時間を設けてほしいんです」


「特異点に関する事か?」


「だいたいそれです。先生がペアを指定する事で俺も自然に多くの生徒と戦うことが出来ます」


「それ位なら問題ないが、これまではアイクとよく組んでたのにどうしたんだ?」


「思い返すと監視役とか言いながら何か特別自分から働きかけることはしてこなかったなと思って」


「…まぁ良い、お前が何を考えてるかは詮索しない。ちゃんと役割を果たしてもらえるならこちらもそれ位はする」


(よし!少しでも黄玉眼について手掛かりを探さないといけないからな、ようやく手が打てた)


______________________________________________


この後もう少し話した後、ミナトは家に帰った。


(この一ヶ月で学校の事は少しずつ分かってきた、そろそろ本格的に動きださなきゃいけねぇ。

後は二組の事だ、そっちにもしかしたら鍵があるかもしらないしな。

そうだこの前新しいやつ探してたんだったな、今度こそいい鍛冶師見つけないと。

だとするとお金足りないか?来週あたりに稼ぎに行くか)


兎に角やる事が多いミナトだったが、とても充実している様子だった。


以前まで…第四魔法学園に来るまでのミナトはどこか寂しそうな表情をしていたが、この約一ヶ月間ではそんな表情は殆どしなくなっていた。


だからこそ自らが危惧していた()()()()を見逃していた。


この事をミナトは後に、自らに殺意を向ける程悔やむことを、まだ知らなかった。

今日はミナトがどうやってお金を稼いでいるかだよ!

普段は何かしらの装備で顔を隠して冒険者業をこなしています。

顔を見られると「あれ?あの人ずっと顔が変わってない!」ってバレちゃうからね。

ミナトはそこらへん徹底してて、顔を隠す防具も使う武器も定期的に変えているよ!そうすることで徹底的に身バレを防いでいます。

因みにギルド職員にも知り合いがいるので、冒険者カードも色々工面してもらっています。

学校に入ることが出来たのも、知り合いに協力してもらって戸籍何かを偽装したからです。

今回は以上!

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