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とある死霊術師の物語  作者: ラクト
8/8

同業者との出会いと進歩

そろそろ本当の不定期投稿

「サクロさんって貴族の方?」

「ハンツァーってことは貴族だな」

「たしか~結構~えらい貴族~」

「そうだね。にしてもハンツァー家って死霊術師いたのか」

「確かにそんな話は聞いたことないね」

「きみ~何歳~?」

「16歳です。去年成人しました」

「あぁ~それなら知らなくて当然だ~」

「去年成人したにしては結構強いね」

「本当に。それに装備も強そうなのあるし...やっぱり貴族っていいものくれるの?」

「装備は父親からもらったものですね。最初に選んだアンデッドは動く死体(ゾンビ)です」

動く死体(ゾンビ)ねぇ。動く死体(ゾンビ)は耐久高くて攻撃もできる便利なアンデッドですよねぇ。あ、私も死霊術師なんだよ」

「そうなんですね。けどアンデッドを連れていないということは【死者の楽園】ですか?」

「わっよく知ってるね。死霊術のレベルが15で習得する呪文なのに」

「死霊術師とわかってから自分のお金で死霊術と死霊術師の本を買いあさったので」

「なるほど~。やっぱり貴族ってお金もちだねぇ~」

「そうでもないですよ」

「謙遜しちゃって~」

「そういえばこちらの自己紹介がまだだったね。僕はこのパーティーのリーダーをさせてもらっているヒセルだ」

「私はシェリー。さっき言った通り死霊術師だよ」

「私は~キーポー。よろしく~」


 背中に剣を背負った青髪の青年がヒセルさん。

薄ピンクのロングの人がシェリーさん。

薄緑のボブカットの人がキーポーさん。

 見た目からヒセルさんは剣士でシェリーさんは自己申告で死霊術師、キーポーさんは魔法使いかな?


「さて、サクロくんの無事もわかったし帰ろうか」

「はい。あ、そういえばフォーターの分のタグがないんでした」

「あ、じゃあ私のあげるよ」

「いいんですか?」

「もちろん。代わりにその鳥さんをどうやって仲間にしたのか教えてくれない?」

「いいですよ。まず...」


「へぇ。そんな方法試したことなかったねぇ。今度試してみるよ!」

「魔石を砕いて腹に入れるって...結構グロいことやってんだな」

「それを言ったら~傷口に簡易媒体インクを流し込むのも~どうかと思うけど~」

「成功すればいいんですよ。フォーターもそうやって作ったんですから」

「え!?そうなの!?道理でレベルが低いのに使役できたわけだ!」

「まぁフォーターの場合は魔石を砕かずに丸々入れましたけど」

「たしかに小鬼(ゴブリン)の魔石じゃ丸々入れたほうがいいかもね。この巨体だと」

「はい。じゃあフォーター」


 名前を呼んで首にタグを当てる。

すると首輪のように変化した。

軽く確認してみると特に窮屈な感じではないのでこのままでいいか。


「お待たせしました。じゃあいきましょう」

「ああ。けど...だいぶ大所帯だね。君のところは」

「本当は今日仲間にしようとしてたのはヒリスだけの予定だったんですけどねぇ」

「帰ろうとしたところで襲われたのかな?」

「そんなところです」

「それは大変だったね。まぁ大丈夫だよ。次襲われても僕たちがいるからね」

「安心してね!」

「まぁ~軽い自衛はしてね~」

「わかりました。では帰りましょう」


 そうして森の中を4人と4匹で歩いて帰った。


 無事に正門に着いた私たちはヒセルさんたちと別れてギルドへと行き依頼を完了して家に帰った。

 夕食ではあまり無理をするなと両親に怒られたがそれ以外は特に問題はなかった。


「取り敢えずこれで今日の騒動は終わりだな。疲れたぁ」

「さくろはあまりうごいてないでしょ」

「そういうサエンだってアンデッドだから疲れとは無縁でしょ」

「われらもかつりょくがへればひろうをかんじる」

「それは初耳だ。さて、速読のレベル上げでもしようかね」

「れいのえくすとらすきるのためか」

「そう。速読のレベルは今は13。けどスキルを使っても半分の5冊しか読めないんだよね」

「それはすきるのせいではなく、さくろじしんがはやくよむことになれてないからでは?」

「そうなのかも?もしくは私自身が早く読めるようにならないとあまりスキルの効力を発揮しないとか?」

「そのかのうせいもあるだろう。つぎのもくひょうはえくすとらすきるをつかえるようにすることか?」

「まぁ...それが妥当かな。もしくは死霊術のレベル上げかなぁ」

「【ししゃのらくえん】のためか?それとも【くりえいと・はいあんでっど】のためか?」

「両方かなー。【死者の楽園】は移動が楽になるし【クリエイト・ハイアンデッド】は上級のアンデッドを作れるからね」

「しかし【ししゃのらくえん】はれべるが15だったはずだ。【くりえいと・はいあんでっど】にかんしては30のはず。いまからではとおすぎるのではないか?」

「そうなんだけどねぇ。あ、あとはハーティやヒリス、フォーターのレベル上げしたいねぇ。できれば言語覚えるまで」

「げんごすきるをおぼえたからといってかならずにんげんのことばをはなせるとはかぎらない。おれはひかくてきにんげんにちかしいまものだからはなせているが、ひりすやふぉーたーはおそらくむりだろう」

「ハーティは無理とは言わないのか?」

「はーてぃのもととなった小鬼(ごぶりん)はもともとどくじのげんごをもっている。ちせいきょうかとげんごすきるがあればおそらくいまのおれとおなじぐらいにははなせるだろう」

「なるほどねぇ。あーやりたいことが多すぎる。時間が足りない」

「なぜじかんがたりないのだ?」

「そりゃあ...あれ?そういえばなんで急いでるんだっけ?」


 そう疑問を感じていると何かが聞こえた。


〈......え...すか...〉

「?サエン何か言った?」

「おれではない」

〈聞...え...すか?〉

「やっぱり何か言ってない?」

「おれではないしおれにはきこえない」

「えー?なんか地味に最初より鮮明になってるし」

〈聞こえますか?〉

「あー...聞こえません」

〈聞こえていますね〉

「なぜバレたんだ」

〈思いっきり返事したでしょう。わざわざ聞こえないふりをしなくて良いのですが?〉

「いきなり知らない人の声が響いてきたら誰でも警戒しますよ」

〈...それもそうですね。では軽く自己紹介を〉

「お願いします」

〈私は混沌の女神メティア。貴方にお願い(神託)があってきました〉

「あー...女神様でしたか。これはご無礼を」

〈そう硬くならないでください〉

「わかりました。それで、お願いというのは?」

〈その前にまず聞かせてください。学習について今どう思っていますか?〉

「学習?エクストラスキルのですか?」

〈はい。その学習です〉

「そうですね...使えたら最高のスキルですね」

〈ほう...それはなぜ?〉

「そりゃ半分とは言え読んだ本に書いてある知識を得られるんですよね?それはつまりSPを使わずにスキルを習得できると言っても過言ではないですよね?」

〈そうですね。動作の繰り返しで習得する方法も結局はマイナスのレベルを0にすることで習得しているのですから〉

「わぁ。何気なく不可解だった動作の繰り返しで習得するスキルの謎を解明された」

〈まあ普通なら知る由もない理由ですものね〉

「はい。ところでお願いというのは?」

〈ああ、そうでした。お願い(神託)というのは今から3ヶ月後に異世界からの来訪者が来ます。貴方にはその人たちと一緒に冒険して欲しいのです〉

「ふむ...その異世界からの来訪者について詳しく教えてくれませんか?」

〈いいですよ。まず彼らは本来の肉体を別世界のまま魂をこちらの世界に入れ仮初の肉体で行動します。そしてその肉体は完全に破壊されても数分で完全に再生します〉

「つまり不死身ってことですか?」

〈そうですね。しかしデメリットもあります。再生が完了してから1時間はすべてのステータスが半減し所持金の半分が失われます〉

「所持金の半分って...異訪者は常にお金を持ち歩くんですか?」

〈いいえ。それはごく一部のものでしょう。大多数の者はきちんとお金を預けてるでしょう。しかし我々が預けられているお金を徴収します〉

「ずいぶんと恐ろしいことをするんですね。そのお金はどこに行くんですか?」

〈ふふ。それは秘密です。少々話がずれましたね。あなたには《竜の顎》と一緒にとある輸送部隊の護衛に参加してもらいます〉

「《竜の顎》というのは?」

「あなたが新緑の虎(フォレストタイガー)と戦った後に遭遇したパーティーのことですね。正確にはパーティーリーダーであるヒセルのことを指しているのですが〉

「ヒセルさんって実はすごい人?」

〈本人は隠していましたが過去に飛竜(ワイバーン)地竜(トリケラトプス)などの亜竜を討伐したドラゴンスレイヤーです〉

「へぇ。そんなにすごい人だったのか...」

〈この王都でも結構有名な人なんですけどね...まぁいいです。やって欲しいのは異世界からの来訪者を迎えるための街づくりに向かう輸送部隊の護衛です〉

「正直ヒセルさんがいれば問題ないように見えるのですが」

〈確かに彼は強いです。しかし彼ではどうすることもできない事態になる可能性があります。その時に動ける人はあなただけになるでしょう〉

「そこまでわかっているのならどうして手を打たないんですか?」

〈手なら打っているではないですか。神々が直接人界に干渉するのはダメなのです。われわれの法律でそう決まっているのです〉

「なるほど。だから私にこうして語り掛けているのですね」

〈そうです。このお願い(神託)、受けてくださいますか?〉

「わかりました。私にできる限りのことをさせていただきます」

〈ありがとうございます。それでは報酬のお話にうつりましょう〉

「ありがたいけどなんだか複雑な気分...」

〈そのぐらい大切なことなんです。まず前払いでエクストラスキル学習の条件緩和。成功報酬でアンデッドを強化できる装備の在りかを伝える。これでどうでしょう?〉

「むしろそんなにもらっていいんですか?」

〈ええ。それくらいの危機なので〉

「わかりました。むしろ学習の条件緩和はこちらがお願いしたいくらいですね」

〈では交渉成立ですね。輸送部隊護衛の指名依頼は1週間後です。それまでにできるだけの準備をお願いします〉

「わかりました」


 私がそういうと声は完全に聞こえなくなった。


「だんぺんてきにきいたはなしだとけっこうあぶなそう?」

「そうだね...まぁ猶予は1週間ある。それまでにできるだけ準備しよう」

「そうだな。しかしきょうはもうよるおそい。そろそろねるか?」

「もうそんな時間か。まぁ寝る前にメティア様がやってくれているはずの学習を見てみよう」

「そうだな」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

学習:Lv0

条件:3分間の間に10冊読み切る

読み切ることに成功すると読んだ本に記録されている知識を吸収する

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「1分から3分に増えてる...これならできるかも」

「けっこうふえたな。めがみひとりのちからでこれならほかのかみのちからをかりられたらもっとじかんをふやせるのでは?」

「そうかもしれないけどそう何度も神々と出会えるわけじゃないから」

「...それもそうか」

「さて、確認だけして寝るつもりだったけどやってみよう」


 机の上に積まれている本の中から適当に10冊選んでベッドの上に並べる。


「サエン。少し集中するから本でも読んでて」

「わかった。がんばれ」


 サエンにそれだけ言って返事を聞かずに速読と学習を起動。

最小の動きで1冊手に取って読み始める。

読み終わったら次の本を手に取り読む。

その繰り返し。


 結果


「読み切った...!」

「おめでとう」

「ありがとう」


 サエンと喜びを分かち合っていると私が読んだ10冊の本が光り輝いた。

本からは光が分裂して玉のようになり私に吸い込まれた。


「終わったかな?」

「みたいだな」

「確認してみるか」

「そうだな」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

名前:サクロ・ハンツァー 性別:男

職業:死霊術師 Lv10

MP:140/140

STR:7

VIT:6

AGI:7

INT:28

MID:10

スキル

闇魔法:Lv9 死霊術:Lv9

呪術:Lv2 速読:Lv14

知性強化:Lv2 言語:Lv1

指揮:Lv2

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「これフォーターとの戦いの後に確認してないからどのくらい成長したのかわからないな」

「たしかに。それでもあらたに3つすきるがついかされている」

「習得に苦労すると考えていた知性強化と言語だね。追加で指揮」

「なぜこの3つなんだ?」

「おそらく私が読んだ本が原因だろう。私が読んだのは4つが他言語の本で3つが魔法に関する本。3つが集団戦に関する本だったからか?」

「かんけいしかないだろうな。にしてもなぜその3しゅるいなんだ?」

「適当にえらんだやつだからだね。まぁ今回の試しでどの本を選べばいいのかは大体わかった。次はいろいろな本を読んでみよう」

「そうだな」

「けどさすがに眠い。寝る」

「おやすみ。いい夢を」


 サエンの声を聴きながらベッドに倒れこんで気絶するように眠った。

多分おそらくきっと不定期投稿

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