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とある死霊術師の物語  作者: ラクト
4/8

サエンの訓練

安定の不定期投稿

 私がサリアに魔法陣について教えている間にマックさんにサエンの訓練をお願いしていたんだが。

なぜかグレン兄上と戦うことになっていた。本当になんで?


 止めようと急いで4人のもとに向かうもすでに始まっているようだ。


「ちょっと、なんでグレン兄上とサエンが戦うことになってるんですか!?」

「ん?サクロか。なに、このアンデッドはなかなか物覚えがよく身体の動かし方をあっという間に覚え負ったのでな。試合でどのように動くかの実験じゃ」

「いやあのまず私はマックさんに訓練を頼んだんですけどなんでルドルフ父上が稽古つけてたんです?」

「なに。すぐ近くで面白そうなことをやっておったのでな。さそったのじゃ」

「えぇ...マックさんもなんか言ってくださいよ」

「いやいや。旦那様に小言なんか言えるわけないじゃないですか。僕の立場わかってくださいよ」

「うむむ...」

「そう不機嫌になるでない。見ろ、そこそこ避けれているようだぞ」


 そういわれてみてみるとところどころにかすり傷はあるものの大体の攻撃は避けれているようだった。


「これは手加減されているとはいえそこそこ避けれているサエンをほめればいいのか、木剣なのにアンデッドの体を傷つけているグレン兄上を称賛すればいいのかどちらですか?」

「なに。お前は自分の味方をほめてやれ。わしは稽古をつけて数分のものにすら手加減して当てれないあやつを叱るのでな」

「...それって結構理不尽なのでは?」

「はっはっは!そうかもしれぬな!」

「えぇ...」


 この父上は本当に...

そんなことを話しているうちにグレン兄上の木剣がサエンを肩口から斜めに切り裂いて試合は終わった。


「いくらアンデッドとはいえ手加減しなさすぎでは?グレン兄上」

「アンデッドのくせになんでこんなによけれるんだ?サクロ」

「私が聞きたいです。ルドルフ父上、いったいどのような稽古つけたのですか?」

「ん?グレンやハサランにつけているのと大体同じだぞ。違うのは基礎から教えているくらいか」

「じゃあなんでだ?」

「さあな。おそらくそやつ...サエンだったか?サエンが持っているスキルかもしくは天性の才能か」

「どちらのしても恐ろしいな。もしこのレベルのアンデッドとガチで戦うことになったときは絶対に面倒じゃすまなくなるぜ」

「それはどうかのう。サクロ、そのサエンには何のスキルを習得させた?」

「知性強化と言語だけだよ。言語を習得させればこちらの指示を的確に聞いてくれるし、知性強化のレベルが上がれば自分で考えて動いてくれるから最小の指示だけでいい」

「なるほどのう。だから教えたことを数回で理解して実践したのか」

「へぇ。だったらなにか新しいスキルを習得しているかもな」

「なんで?」

「従魔術師が使役する従魔は使役者が知識や訓練をつけることでスキルを自力で習得するやつもいると聞く。習得できるスキル、数には限りがあるとも聞くが今ならばあまり関係ないだろう。ちょっと見てみてくれ」

「わかったよ」


 二人にせかされたので詳細の腕輪を使ってサエンのステータスを再度見てみる。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

名前:サエン 性別:なし

種族:動く死体(ゾンビ) Lv3

HP:100/100

MP:30/30

STR:7

VIT:7

AGI:6

INT:6

MID:3

SP:4

スキル

噛み付く:Lv1

切り裂く:Lv2

捕食:Lv1

再生:Lv1

知性強化:Lv3

言語:Lv6

体術:Lv3

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 なんかレベル上がってる。

グレン兄上と試合したからかな?

 それよりも注目するべきは一番下に存在する体術のスキル。

地味にLvが3もあるんだが。


「こんな感じだよ」

「ほう...」

「お、予想通り体術があるな!このスキルのレベル上げればもっと動けるようになるだろう!」

「なんかだんだんレベル話されてくのいやな気分だなぁ」

「ならばサクロもレベル上げればいいだろう」

「そうなんだけど...闇魔法のレベルがあと1上がれば新しい呪文を習得できるんだけどなかなか上がらなくてねぇ」

「ならば余計ちょうどいいではないか。明日から魔物狩りに行ってくるといい。最低Lv5になるまで帰ってくるな」

「え」

「確かにちょうどいい時期だな。そろそろ小鬼(ゴブリン)の繁殖期が終わって大量発生しているところだ。そいつらを狩ってレベル上げてきな」

「え」

「うむ。明日の朝までに魔法使い用のローブと軽い防具と武器を用意させよう。ついでに少量の金を用意するので自分のレベルが5を超えるまで帰ってくるな」

「そんな急に」

「お前の顔は予想通りって顔してるが?」

「ばれてーら」

「じゃ、さっさと明日の準備をさせよう。それまでは魔法の練習をするといい。引き続きサエンの訓練はしておこう」

「いやー魔法の練習をしておきたいところだけどサリアに魔法陣のことを教えないと」

「あ、それは僕がやっておきます」

「え?」

「いえ、私も守護騎士なので多少の魔法の心得があるのですよ」

「いやさっき教えられないって...」

「お嬢様のわがままに付き合うための嘘ですよ」

「えぇ...ちなみにサリアのわがままってのは?」

「もちろんサクロ様にかまっていただくことです」

「やっぱりそんなことだろうと思ったよ!」

「まぁまぁ。サクロ様もどこかでレベル上げに行きたいと言っていたではないですか。ちょうどいい機会だと思ってください」

「...はぁ。わかりましたよ」

「じゃ、話はこれでまとまったな!サクロは確か冒険者ギルドに登録はしてあるんだったよな?」

「ええ、してありますよ」

「たしかFランクだっけ?」

「Eです。Fってまだ仮登録じゃないですか」

「わるいわるい、そうだったな。あれ?いつEになった?」

「たしか3か月前だった気が」

「あと1週間くらいで契約解除じゃねぇか!」

「え?」

「冒険者ランクがE以上の者には4か月に最低1度は依頼を受ける義務があるんだぞ」

「あー。そういえばなんかそんなことも言われたような気が」

「アホか!今日が6月の23日だからあと1週間ほどしかないぞ」

「あーけど1週間あるなら問題ないかな?行くのは明日からなんだし」

「まぁ、それもそうか。けどこれからは忘れるなよ?4か月に1度は必ず以来を受けないとギルドから追い出されるからな」

「はーい。気を付けるよ」

「ならいい。じゃ、そろそろ魔法の練習しに行きな。俺はサエンの訓練つけてやるから」

「わかった。頼んだよ」

「任せとけ。Sランクは伊達じゃないからな」


 グレン兄上はそう言いながらサエンに話しかけに行った。

さて、私もそろそろ練習しないとまずいことになりそうだから本格的にやっていこう。

 いつも通りに【マジックガード】が付与された的に魔法を打ち込んでいこう。

今回は完全に魔力を使い切るつもりでやろう。


「【ダークエッジ】【ダークエッジ】【ダークエッジ】【ダークエッジ】...」


 そうして魔力を使い切ったらお小遣いで常備している魔力回復ポーションを使って魔力を回復する。

 ポーションとは特殊な植物から成分を抽出したり混ぜたりすることで作る薬品のことで短時間に何度も使用すると中毒になり品質にもよるけど大体3日ほどポーションによる回復がほぼほぼできなくなりまともに冒険できなくなる。

 まぁそんな話だけ聞くととても危なそうな薬に聞こえるがそうでもなく冒険者から軽いけがの治療まで使えるので家に常備している主婦もいる。

 ちなみにポーションによる回復は植物が持つ細胞の再生を促す成分によって自己再生で治癒する。

回復魔法と似たような原理である。


 あれから合計40回ほど。

魔力に換算すると200ほど使って魔法の練習をした。

 そのかいあってか先ほど確認したら闇魔法のレベルが5になって新しい呪文を習得した。

一つ目が【ダークフィスト】という魔法で【ダークエッジ】と違って詠唱が必要な魔法である。


「さて。〈闇の拳よ〉【ダークフィスト】」


 私が右手を構えて詠唱をして【ダークフィスト】を発生させると私より少し大きいくらいの握りこぶしが現れ、的に直撃した。

 的は少しだけ凹んでおり、闇属性のほかにも物理的なダメージがあるようだった。


「こんなかんじね。じゃ、次。〈闇の力よ〉【エンチャント・ダーク】」


 そこらへんに落ちていた木の枝に右手を向け詠唱をして習得した魔法である【エンチャント・ダーク】を発動する。

 すると手から発生した霧状の魔力が木の枝の周りにまとわりついた。


「ふっ!」


 木の枝を拾って的に向かって横に薙いで見るとカンッ!という音を立てただけだった。


「うーん...あまりわからないな。確か本には闇属性を付与するぐらいしか書いてなかったんだよなぁ」


 まぁ詳しいことは明日魔物と戦っているときに見てみよう。

まぁそのような暇があればの話なんだけど...


 私のほうの訓練が一応終わったのでサエンのほうに来てみるとサリアが応援していてその先ではマックさんとグレン兄上が戦っていた。

 いやだからなんで?


 再度危機に行くために近寄ろうとしてみるといつの間にか横に来ていたルドルフ父上に止められた。


「あれはどういうわけなんです?確かサエンを鍛えるってことでは」

「もちろん鍛えているよ。しかしサエンだけを育てるわけにはいかない。なので総当たりの試合を組んだのだ。もちろんわしも戦うぞ?」

「えぇ...なんてめんどそうなことを。で、サエンはどのくらい買ってる?」

「さすがにまだ誰にも勝ててないわ」

「まぁ、そうだろうね。まぁそろそろ訓練も終わりにしようと思うおからそろそろサエン返して」

「まぁいいだろう。どうやらサエンのレベルも上がったようだからあとで確認しておけ」

「わかりました。では、また夕飯のときに」

「ああ。冒険の装備の準備はこちらでやっておくから今日は早く寝なさい」

「わかりました」


 私はそう言ってサエンを連れて部屋に戻った。

グレン兄上とルドルフ父上はもう少し訓練を続けるそうだけどよくあそこまで体力が持つと感心してしまうよ。


 さて、じゃあサエンがどのくらい成長したのか見てみようか。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

名前:サエン 性別:なし

種族:動く死体(ゾンビ) Lv5

HP:125/125

MP:40/40

STR:9

VIT:8

AGI:9

INT:8

MID:4

SP:6

スキル

嚙み付く:Lv2

切り裂く:Lv3

捕食:Lv1

再生:Lv2

知性強化:Lv5

言語:Lv8

体術:Lv5

剣術:Lv3

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 なんか覚えさせた記憶のないスキルがあるなぁ。

あの人たちまた勝手にスキル習得させたのか。

 まぁ現状はこれでいいけど上限がどのくらいなのかわからないからこれ以上はやめてもらおう。

そしてサエンだけノルマのレベル5になってる。見事において行かれたぁ。

 まぁあまりくよくよしないで明日頑張ってレベル5までいこうか。

そうこうしているうちに夕飯の時間になり、サエンはおとなしく本を読んでいるので夕飯を食べに食堂にむかう。


 本日の夕飯は魚介のスープとパンでした。

両方ともとてもおいしかったです。

 明日から本格的な冒険が始まるから早めに寝ておこう。

サエンは寝る必要がないので引き続き本を読ませておこう。

次回は投稿日だけ未定!

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