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とある死霊術師の物語  作者: ラクト
3/8

魔法の練習

不定期投稿!

 おはようございます。昨日と変わらず良い朝です。

普段私が使っている机にはサエンが座って本を読んでいる。

 軽く机の上を見てみると10冊ほどの本が重ねられていた。

その中には昨日図書室で借りてきた本もあった。それ以外は基本的には言語に関する本や歴史に関する本だった。


「おはよう、サエン。どんな感じだい?」


 そう声をかけるとサエンはこちらを振り向いた。

サエンは一度頷くとまた本を読み始めた。

 流石にまだ話すことはできないようだがこちらの言葉は理解しているようだ。


 さて、そろそろリリィさんが来る頃だから着替えて...サエンについての説明もしなきゃな。


 着替え終わって暇なので速読のレベル上げをするために既に十数回読んだ本を読み始める。

 軽く読んで丁度スキルを使おうとしたところにノックがかかる。


「はい」

「リリィです。お部屋の掃除に参りました」

「リリィさん、丁度良かった。入ってください。相談したいこともあったので」


 私がそう言うとリリィさんは失礼しますと言って入ってきた。

しかしその直後に本を読むアンデッド(サエン)を見て硬直した。


「いつもありがとうございます。相談したいことってのはこの動く死体(ゾンビ)であるサエンについてなんですけど」

「...あ、はい。こちらのサエンさん?のお世話ですか?」

「最初はそのつもりだったんだけど...サエンは賢くて話すことはできないけどこちらの言葉を理解することはできるようなんだ」

「はぁ。私はアンデッドについてあまり知らないのでそれがどのくらいすごいのかわからないのですが」

「うーん...簡単に言うと他種族の者が言語スキルなしで他種族の言葉を話すようなものです」

「すごいことじゃないですか!」

「まぁもちろんサエンは言語スキルを持ってるんだけどもっと人間や亜人の言葉を理解してほしいから」

「話し相手になってくれと言うわけですね」

「ああ。すまないが頼めないか?」

「うーん...まぁいいでしょう。旦那様からもできれば色々やってくれって言われてるので」

「ありがとう!じゃあ頼んだ!」

「はい、承りました」


 リリィさんがそう言ってくれたので感謝を伝えて部屋を出る。まずは朝食だ。


 今日の朝食は昨日の夕食のシチューとバゲットでした。とてもおいしかったです。


 さて、一度部屋に戻って着替えてからいつもの魔法の練習をしに行こう。

 部屋に戻るとサエンも本を読んでいた。どうやらリリィさんは別の仕事をやりに行ったようだ。

机の上に積まれた本は12冊になっている。よく勉強していますね。

 衣装棚に行って着替え始める。

ちょうど着替え終わった時に肩を軽く叩かれたので振り返るとサエンがいた。


「どうした?」


 私がそう聞くとサエンは私の腕を指差したあと、自分を指差した。


「詳細の腕輪を使って欲しいってこと?」


 私がそう言うとサエンは頷いた。

言われた通りに詳細の腕輪を使ってサエンのステータスを見てみる。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

名前:サエン 性別:なし

種族:動く死体(ゾンビ) Lv2

HP:70

MP:25

STR:5

VIT:5

AGI:4

INT:5

MID:3

SP:2

スキル

噛み付く:Lv1

切り裂く:Lv1

捕食:Lv1

再生:Lv1

知性強化:Lv3

言語:Lv5

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 わぁ。

たった一晩でここまで上がるのか。

 知性強化はレベル分INTを上げるスキルなのでINT依存のMPも増えてる...これ私も習得しなきゃいけないスキルでは?

 しかし言語スキルと同様で未だにリストには載ってない。なぜだ?

 もう一度読み返してみるか。

今度はイメージしながら読んでみよう。


『知性強化とは。脳の記憶容量を増やし知識を蓄えることを補佐するスキルだ。なのでスキルの所有者に勉学の意思、学ぶ意欲がない場合は発動せずスキルレベルも上がらない。

一口に脳の記憶容量を増やすといっても肉体改造レベルで増やすことは不可能である。ならばどうやって増やすのか。長年の研究によればこのスキルはスキルが有する魔力をもう一つの脳として機能させ、肉体が持つ脳とリンクすることでお互いの知識を交換して所有者が蓄えれる記憶容量を増やしている。

なぜ後天的に人間または亜人がこのスキルを習得することが難しいのかは自分の脳のほかにもう一つの脳を持っていることを想像できすることができないからだ。

生まれつきスキルを持っている人間または亜人は無意識、もしくは意識的に脳が増えていることを知覚しても発狂することがない人間である。

また、魔物が習得することが容易なのは現在魔物に明確な意識があることが確認されていないからである。無意識にもう一つの脳を知覚する先天的にスキルを持つ者と同じようなものである』


 なるほど...だからか。

もう一つの脳...確かに想像ができない。

 全くわからない。

暫くは習得は難しそうだ。

 では言語スキルはどうだ?

正直言ってこちらも難しい。

 こちらは聞き慣れない言葉、つまり他種族の言葉を聞く必要がある。

しかしここは中央大陸。ここまでくる亜人はそうそういない。

こちらも暫くは見送るしかないだろう。


 さて、いつまでも悩んでいる場合ではない。今日は闇魔法の練習とした後に速読のレベル上げだ。


「サエン、一応ついてきてくれるか?」


 私がそう言うとサエンは本を読む手を止めて頷いた。


 そうしてついたのはいつもの中庭。

遠くでは本日はグレン兄上だけが稽古をつけられている。

 ハサラン兄上は今日から1週間騎士団の遠征で出かけている。グレン兄上も冒険者なのに冒険しなくて良いのだろうか。

 今回もサリアが稽古を見ている...と思っていたらこちらを向いて手招きした。

話し相手になれってこと?私魔法の練習したいんだけど。

 付き人のマックさんも諦めた表情で手招きしている。強制ですねわかりました。


 仕方なくパラソルの日陰で優雅に紅茶を飲んでいる我が妹の元まで向かう。

 サリアのところに着くとテーブルの上には魔法陣の描かれた本に魔法陣を描こうとしてやめた痕跡があるノート。

なんと無くサリアの考えがわかった。


「で、一応聞くけどなんだい?サリア。私は魔法の練習をしたいんだけど」

「あら?愛しの妹が兄妹の中で唯一の魔法使いに教えを請おうとしてるだけですよ?」

「自分で愛しのって言う?まぁいいけど。マックさんに教えて貰えば良いじゃないか」


 私の発言に反応したのはサリアでは無く私が話の中心にしたマックさんだった。


「ご冗談を。サクロ様も面接に立ち会ったのですから僕の職業は分かってるいるでしょう?」

「私の記憶が正しければ守護騎士は魔力を剣に盾に纏わせ武具の性能を強化出来たはずですけど?

「ええ、できます。しかし所詮はその程度。魔法使いのように魔力を具現化させることはできません」

「はぁ、まあ良いけど。代わりにマックさん。少しで良いのでサエンに戦い方を教えてくれません?」

「サエン、と言うと昨日サクロ様が使役なさったアンデッドですよね?」

「ああ。こちらの言語は理解できるから適宜指摘しながらやってもらいたい」

「わかりました。こちらもサリアお嬢様の我儘を聞いてもらうのですからそれ位のことは協力しましょう」

「ありがたいです。サエン。今からこのマックさんに戦い方を教えて貰え」


 私がそう言うとサエンは頷いてマックさんを見てお辞儀をした。

 その光景にマックさんはかなり驚いていた。


「アンデッド...と言うより魔物がそのような行動を取るなんて」

「サエンは知性強化と言語のスキルを覚えさせて昨晩からずっと本を読ませている。恐らくそこから吸収したのだろう」

「なるほど。では、早速やらせていただきます。お嬢様のことはお任せします」

「任されました」


 私がそう言うとサエンとマックさんは修練場の中に入って行った。


「あ、話は終わった?じそれじゃ、早速教えて〜」

「まぁいいが。どれがわからないんだ?」

「これよこれ。この魔法陣ってやつ」

「魔法陣か。まぁまずは魔法陣についておさらいしよう。魔法陣とはなんだ?」

「魔法陣とは魔力または魔力を宿す媒体で作成する模様のことです。正しく模様を描くことによって効果を増幅させたり特殊な効果を付与できます」

「正解だ。魔法陣は描く模様によって効果が異なる。主な効果はなんだ?」

「主に『属性付与』『消費軽減』『効果増幅』の3つです。属性付与は武具に、消費軽減は魔道具に、効果増幅は主に使用する魔法に作用します」

「その通り。その数は現在判明している中でも100種類以上あり、現在の研究が進められているものだ」

「まぁ戦闘中に魔法陣を使用している場合があるなら普通により効果の高い魔法を使用しますけどね」

「それは間違いない」

「では先生。今生徒が難航している魔法陣はどのようなものでしょうか」

「効果増幅に属する硬度強化だね」

「なぜ学校の教師は硬度強化の魔法陣をただのノートに描かせようとしているのかしら」

「しらね」

「...まぁいいです。それでなぜか魔法陣が完成しないのですよ」

「どれどれ?もう一回描いてみてくれない?」

「わかりました」


 サリアは羽ペンを手に取りインクを付けて魔法陣を描き始める。


「終わりました。どうでしょう?」

「うーん...特に問題はなさそうだけど一つ気になることが」

「?なんですか?」

「なんで魔法陣を描くのに普通のインク使ってるの?」

「...え?」

「さっき自分で言ってたじゃないか。魔法陣は魔力または魔力を宿す媒体で描く必要があると。そのインクはただのインクでしょ?その課題出されたときにインク渡されなかった?」

「あ」

「その反応...しっかり渡されてたね?」

「...てへっ☆」

「はいはい。さっさとインク取ってきな。待っててやるから」

「は〜い」


 サリアは間延びした返事をしながら屋敷へと小走りで向かって行った。


 さて、丁度時間空いたし軽くサエンの様子でもみてみよう」


 サエンとマックさんが行った方向を見てみるとなぜかグレン兄上とサエンが戦っていた。

 ...いやなんで?

次回の投稿日も内容も未定!

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