残骸の身体が話す
おそらく、
どこかで入院した。
どこかで、
少し、年上の女の子と
仲良くなった。
その頃、もっとも優しくしてくれた子なのだろう。
・・・・・・その人が、
なぜか、高橋李依さんの
声で連想される。
・・・・4つの時の入院だったと思う。
あの日の優しき女の子が、
あなたなら、とても幸運なことだ。
だというのに、
壊れかけの身体は、
納得という感覚を、身体の中に作ってくれないのだ。
私は26歳になった。
食事は 液体栄養剤や、スープが
中心だ。
固形物は消化できなくなってきた。
余命は、長ければ17年。
短ければ、思ったよりは2ケタに近いと思う。
・・・・・・いつの日か、
あなたに元気な姿を見せたい。
たとえ、僕の勘違いでも。
たとえ、笑われても。
旅の果ての日常を、知りたい。
わがままかな?