9 要って…
「お~い。実花?」
希がよんでる。
「えっ・・・あ・・・ごめん。何?」
「もう・・・聞いてなかったの?私雄に告る。今日。」
「今日?」
「うん。放課後。実花に手伝ってほしい。」
「なにをすればいいの?」
不安になる。
「実花が雄をよんでほしくて。」
えっ?
「なんていえばいーの?」
「う~んと、先生がよんでるから家庭科室きてって。」
「うん。わかった・・」
「よろしくねっっ!!」
「うん。」
「そんじゃっ!!」
そういって希は上機嫌でいってしまった。」
心がなんだか重い。もやもやする…
その日の放課後わたしは雄を呼んだ。
雄は家庭科室へいってしまった。
内心振られればいいのにと思う私。なぜだろう・・・
その日の夜メールが来た。
「実花~!!付き合うことになったよ」
私は良かったねとだけ返事をし寝た。
なんだか悲しい…
次の日雄の隣に座るのが嫌になった。
しかも希にこう言われた。
「雄はうちの彼氏だからあんまりはなさないでね~」
独占欲強いな…そう思った。
放課後私は一人で帰った。希は雄と帰るから…
ほぼ無の状態で歩いていたその時誰かが私を呼んだ。
「ねぇ・・・実花?」
振り向くと…
望がいた。
「のっ望?」
怖い…自分を裏切った望が怖い…
「実花…うちね。悠と別れたんだ。」
えっ?
「悠は実花が好きなんだってさ。」
は?
「だから実花悠のとこ行ってあげなよ」
なんで?どうして?
「悠は実花じゃないとだめなんだって。」
怒りがわいてきた
「なんで?なんで私なの?悠は望を選んだ。私は捨てられた。
なのに戻れって?自分勝手なのもいい加減にしてほしい。
わたしがどれだけ悲しかったか知らないくせに!」
「実花…」
「それに望だっって私を裏切った。それなのにどうしてこんな普通に話しかけてくるの?
ありえないんだけど。」
そういって私は逃げた。走って走って…
だいぶ走ってから私は走るのをやめた。
そのとき・・・
「わぉ・・・お前ってあんな風に怒鳴るんだな。あんな過去あったんだ。」
へ?聞かれてる…
振り向いたら。。。
クラスメートの菊池要がいた。正直言うと知らない。。。
「俺は菊池要。クラス一緒。おまえ一宮だろ?」
「そうだけど。。。」
「さっきの全部聞いてた。」
「うそ・・・最悪じゃん。。。」
「俺でよければ一緒にいるぜ?」
「はぁ?????」
「な~んてね。まぁ覚えておいてよ。よろしく♪」
そして菊池は私の唇に軽くキスをしてその場を去った。
えっ・・・いまの何?私はいまおこったことが理解できなかった。
キス?
柔らかい唇だったな…
なんてかんがえてる私がいる・・・
菊池要…か…。覚えとこうかな。
そう思った。
菊池要は結構重要人物です♪
この先をお楽しみに☆