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07 祭り


 昼食は、みんな仲良く和やかに。



 どんなに言いたいことがあっても、食事時に面倒ごとは持ち込まない。


 それが美味い料理を振る舞ってくれた料理人たちへの敬意の表れにして、我が家の食事ルール。



 今日も堪能させていただきました。


 そして、後回しにしようが何しようが来るもんは来る、のだ。



 正座で恐縮している俺、


 しゃがみ込んで見つめてくるのは愛しき妻ふたり。



「何か言いたいこと、ありますかっ」


 マユリは静かに問い詰めてくる方が、迫力あります、ね。



「……」


 静かに見つめてくるのみの、リリシア。



 もう一度、賭けてみるか。



「お願いがあるんだよな、リリシア」


 ホッとしたようなわずかな表情の変化、正解だったかな。



「実は、今度王都で開かれる祭りに行きたいのだ」


「祭り?」



「久しく開催されていなかった由緒正しき伝統の祭りが復活すると聞いて、な」


「何て言うお祭りなのっ」


 マユリのきらきらした目から、うつむいて目を逸らすリリシア。



「……王都男祭り、だ」



 沈黙は、金星なり。



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