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風の巫女の物語

作者: 茶瑠

風の巫女

はるか昔、産まれながらに風の精霊の拠り所になった赤子がいた。

その赤子は風に包まれて浮遊している。まるで風のゆりかごのよう、ユラユラとその風は止まることはなかった。

髪は綺麗なライトグリーンで目は紅蓮の如く赤く透き通っていた。

彼女は風の巫女と祀られ、生涯巫女の役目を全うし、ありとあらゆる奇跡を起こしたとか起こさなかったとか、、、


そして現代に至る


山のふもとにある風情が残る神社には夕日が地平線に沈む時、鳥居を真っ赤に染めて沈んでいく。

今まさに夕日で空が真っ赤に染まり、神社の前の湖畔が赤く染る鳥居を映し出していた。

「この神社には風の巫女様が祀られてるんだってさぁ」

「風の巫女?」

「そーだよ!風太(ふうた)しらないの?」

「へー風の巫女か、1度会ってみたいな」

「きっといつから会えるよ♪」

「なんでさ凪紗(なぎさ)って「凪」なんだ?」

「え?どーゆー意味かなぁ?」

「だってさお前の家この神社の神主だろ?風の巫女が祀られてるんだろ?なんで「凪」なのかなって」

「凪って「風が無く穏やかな海の状態」の事だろ?風の巫女は風を操って色んな奇跡を起こしたんだよな?」

「お前、風止めてんじゃん、」風太は笑って言った

凪紗は頬っぺを膨らましている

「むぅ!うるさい風太!意地悪、、、、」

「ほら!帰るよ!もぅ夕日も沈むし」

「家まで送るよ」

「べ、別に一人で帰れるし、、」

その時夕日が沈み、夕時でも無く夜でも無い時が来た。

「もぅかたわれ時だねぇ」

凪沙が地平線を見ながら言った時、湖畔から強い風が吹き荒れた

その風は風太と凪紗の間を通り過ぎると2人を包み込んだ

「きゃっ!」

「大丈夫だ!」風太は凪紗を抱えて守ろうとしている

風の中心にいる2人、空から強い光が照らしている

風太は凪紗を抱きしめ天を仰ぐ

そこに居たのは緑の長い髪の女の子。

その目は紅くこちらを鋭い眼で見ている。

風に舞った桜がその子を守るように、その子を中心にグルグルと渦巻いてるいる

一瞬時間が止まった。一瞬だけど長い時間見ていたような感覚におちいる。


「……」

2人をみてその子は囁いた

「風の加護を授ける、受け取るがよい」

そお言うと、暴風の音と共に風は過ぎさり、2人はうずくまっている

「凪紗!大丈夫か!」

「うん、、、何が起きたの?」

「解らない、でもなんか風の中に女の人を見たような、、」

「女の人?、、、、その人ってもしかして、、、はっ!」

凪紗は抱き合ってる事にきずくと、顔を真っ赤にして風太を突き飛ばす

「風太の変態!」

「いってーなにすんだよー」

「いいから帰るよ!」

凪紗はそお言うと足早に階段を駆け下りていく

「ちょっとまてよ!」

「早く来ないと置いてくよー♪」

風太は凪紗と逆に走り出す

「こっちから近道するから下まで競走なぁ!」

そう言うと風太は走り出した。

「そっちはダメ!がけ崩れで今道が無くなってるの!」

「え?」風太は時すでに遅く体は崖の下に落ちそうになっている

その時、凪紗は今にも落ちそうな風太の手を掴み身を捩りながら風太を突き飛ばした。その反動で凪紗は崖の方に飛び出してしまった。

落ちる瞬間凪紗は言った

「ごめんね風太、今までありがと、、さよなら」

凪沙の目からは涙がこぼれ落ちていた。

「凪紗ぁぁぁあ!!」風太は叫んだ。

その時、暴風の音と共に強い風が吹き荒れた。

凪紗が落ちる時ふわっと体がういたように見えた。


病院に運ばれた凪紗は奇跡的に外傷は無く意識だけが戻らない状態になっていた。

凪沙の両親は泣いて病室の外に出ていった。

病室で2人きりになった時

目の前で寝ているはずの凪紗が俺の

後ろにもう1人

「風太、、、これ、どーゆーことかな?」

「でたぁぁぁぁぁあ!!!」

「え?でも寝ている凪紗は脈も落ち着いてるし、生きてる!なんでもう1人凪紗がいるんだ!?」

風太は凪紗の手を触ろうとするがすり抜ける

「!!!」

「凪紗、大丈夫か?何が起こってるかわかるか?お前死んだのか!?」

「わからない、、、、」

「そこに寝てるの私よね、、、」

「間違いなく凪紗!お前だよ!覚えてるか?お前崖から落ちそうな俺をかばってお前だけ落ちたんだぞ、、、」

「覚えてるよ、、、落ちてる途中になんか暖かい風に包まれたがして気づいたらここにいた、、、」

「なんでだよ、、、早くもどってこいよ!早く元気な姿みせてくれよ!」

「風太、、、、」

「ごめん、私死んじゃうのかな……」

「……」

「大丈夫だ!おれがなんとかしてやる!お前落ちた時風が吹いたって言ったよな」

「うん」

「風の巫女……俺、、風の巫女に会ってくるよ」

「え?」

そう言うと、風太は駆け出した


………………


「はぁはぁはぁ」

「着いた……」

風太は鳥居をくぐり階段を駆け上がり、風の巫女が祀られているとされる祭壇まできた。

「風が止んでる……」

この寺は山から降りてくる風が湖畔から吹き抜けているので、風が全くないのは珍しく空には天の川が、その美しい星々が湖畔に映し出されていた。

「……お前、崖から落ちた凪沙を助けてくれたのか?」

「……」

「凪沙は生きてる!でも今は魂だけ1人歩きしてるって言うか、どーしたらいいかおしえてくれ!頼むよ!」

「………………」

「俺は!凪沙を助けたいんだ!力を貸せよ!風の巫女!」

「………………」

風太はその場に崩れ落ち天を仰ぐ

「……頼むよ、、、」

その時。ざわついていた木々のざわめきがなくなり、囁くように風太に問いかける

「私の名前を述べよ……我の魂を解放せし者よ」

「名前、、、」風太は頭の中に何故その名前が出てきたのかはわからないが、その名前こそ風の巫女の名前だと直感で感じ取り叫んだ

「お前の名前は……(なぎ)!」

その時、暴風の音と共に風太は風に包まれる

「くっ!これはあの時の!」

「我は凪、風の巫女であり、お主の祖先に位置する者」

「え?風の巫女が俺の祖先!?」

「お主、我が子孫の片割れ、凪紗を救いたいと申すか……」

「そうなんだ!凪紗を元に戻してやる事はできないのか!?」

「彼女は崖から落ち、地面に叩きつけられる瞬間に風の加護により魂を消費し衝撃を和らげました」

「その時肉体から精神だけ離れ心身から魂だけ抜けてしまったのです」

「魂を探し出し元あるべき所へ導きなさい」

「そうすれば目を覚ますでしょう」

「汝に風の加護あれ」

そう言い残すと風の巫女、凪は暴風の音と共に消えていった

「魂、、、風の加護、、、!」

「凪沙が落ちた所にまださ迷ってると言うのか!?」

風太は勢いよくお寺を出ると凪紗が落ちた場所に急いだ

「凪!ありがとう!」


………………


「ついたぞ!はぁはぁはぁはぁ」

「待ってろよ凪紗!」

風太は凪紗が落ちた橋のふもとを目指していた

その時茂みから「がさがさ」っと音がした

「なんだ!?くまか!?」

その時茂みから出てきたのは、緑の髪の赤目の女の子。

まだ4.5歳ぐらいだろうか。

「お前大丈夫か?迷子か?親はここにいるのか?」

そお問いただすとその子は逃げるように走り出した

「そっちに行ったらダメだ!」

その子が向かった先は崖、風太は追いかける。

「まて!止まれ!」

茂みをぬけその子を探すと、その子は崖の先端に立っていた。

大きい満月は赤く染まりその子を照らしている。

その子は振り返り風太に囁く

「私にできる事はここまでだよ」

「お前はだれだ!?危ないからこっちにこい!」

「飛べ……風太」

そお言うとその子は後ろにびょんっと飛んだ。

その姿は紅蓮に染まった満月に吸い込まれるか如く底が見えない漆黒の闇に落ちようとしている。

風太は心より体が先に動いていた。

「くそっ!死なせるか!」

風太は崖から飛び出してその子を捕まえ抱きかかえて漆黒の闇に吸い込まれていく。


数分前 凪沙の病室にて


(私って寝てる時こんな顔するんだ、、、)

(風太、、遅いなぁ、、)

(なんで私は風太にしか見えないんだろ、、、)

(私が落ちていく時暖かい風に包まれた気がした、、)

(なんだったんだろ、、、)

凪紗はベットで寝ている自分の手を握り願う

(神様……風太が無事に戻ってきますように)

「!!」

その時、凪紗は嫌な予感を察知した。その時を同じくして寝ている凪紗の目から涙がこぼれ落ちた。

「風太が危ない、、呼んでる!行かなきゃ!」

凪紗は屋上まで階段を駆け上がり鍵の掛かった扉をすり抜けた。

「風太の所に行かなきゃ、、、」

凪紗は願う。赤く染った満月に照らされ自分の目も紅く染まっていた。

(私を風太の元に連れてって、、お願い!凪!助けて!)

凪紗は心から叫んだ。その時、風の巫女の名前を口にしたのは本人もきずいていなかった、、、

その時、花びら舞う暖かい風に包まれて凪紗は空へ、空へ飛んで行った。

(風太!すぐ行くからね!待ってて!)


……………………


「うーん」

風太は目を覚ます。額からこぼれ落ちる暖かい物

(そっか、俺崖から落ちて、、、、)

(!!!)

風太は無意識に崖から飛び出した木の根っこを掴んでいた。

右手に抱えてる女の子は風太をずっと見つめている。

(そっか、、落ちた時崖に頭ぶつけて気を失ったのか、、、)

「大丈夫か?お前」

女の子は少し風太を見つめて話し始める。

「お主、なんで気を失っていながらずっと落ちまいと、しがみついていられる、、、」

「どんな身体能力の持ち主よ、、、」

「なんでかなぁ、よくわかんねーけどまだ生きてて良かった」

「俺はまだ死ねない」

「お前を助けてもう1人絶対に助けたいやつがいるんだ」

「この状況をみて尚その、戯言を言えるか」

風太は崖から飛び出した木の根っこに指を落ちぬよう突き刺し左腕は血だらけであった。

「くっ、、そろそろ限界かもな、、、」

「落ちたとしてもお前だけは絶対守るからな!ちゃんと捕まってろよ!」

女の子は遠くを見つめていた。そこには花びら舞う風がゆらゆらとこちらに向かってくる。

「…………」

「風太、、、よく頑張ったな」女の子は笑いながら言った。

「何言ってんだ、諦めるな!」

「風太、、、もう大丈夫だよ。風を信じて、私を信じて飛ぶんだ」

「おまえ、、その目、、まさか、、、風の巫女、、凪か、、」

「ふっ」風太はこの究極のこの状況で笑ったのだ。

「いいぜ!俺はお前を信じる!だからお前、、いや!凪も俺の事を信じてくれ!」

「一緒に飛ぶんだ!俺はお前を死んでも守る!」

そお言うと風太は空に飛んだ。赤く染る満月を背に飛んだのだ。

その時花びら舞う風に包まれて凪紗が現れ、そして落ちてゆく風太にきずく

(絶対助ける!間に合え!風太!風太!風太!)

猛スピードで風太の元に飛んでゆく。その姿はまるで風の巫女の様に美しくその表情は凛とし赤い満月で目を紅く染め風太を助ける事以外考えていない。風。暴風の音と共に周りの木々をなぎ倒し進んでいく。

(絶対捕まえるんだ!絶対死なせない!)

凪紗はあと数秒で地面に叩きつけられようとしている風太を抱き抱えた。

(捕まえた!)

「絶対私が助ける!」

「凪紗!?」

その時女の子は笑いながら言った。

「……合格じゃ」

その時暖かい風に包まれてフワッと体は浮いていた。

ゆっくり地面に降りるとその風は花びらを舞い踊らせながら月へと飛んでゆく。


「………………」

「あれ、、俺は崖から落ちて、、、!!」

気を失っていた風太が起き上がる

そこには赤く染る満月を背に凪紗と女の子が立っていた。

「風太!良かった!助かってよかった!」凪紗は泣きながら風太を抱き寄せる

女の子はその光景を見ると後ろを向いて喋り始めた

「我、風の巫女なり。以前汝らの未来を見た」

「未来を?」

「風の加護を授け見守ってきたのだ。感謝するが良い」

「なんだかよくわかんねーけど、お前も助かって良かったよ」風太は満面の笑みで凪に囁いた

「なっ!」

その時強い風が吹く。凪は一瞬目を見開き驚いた様子で風太をみつめていた。桜が舞い凪の頬は赤く染まっていた。

「我は落ちたとて死なぬ!みみみ見縊るなよ人間!我は風の巫女!凪じゃぞ!恐れ知るのじゃ!」

「こいつ中2病じゃね?」凪沙にぼそっと言う

「オホン!」

「凪紗よこっちへ来い」凪はそう言うと凪沙の胸に手を当てた

「あのぅ、、、風太を助けてくれてありがとうございます」

「……………………」

「お主らは全く、なんて言うか、不器用と言うか、」

「自分の事より相手の身を案じるか」

「全く危なかっしくて見てられぬわ」

(だが、嫌いじゃないのぉ昔にもこうゆう事があったような、、、)凪は優しい笑みを浮かべる

「これからは自分の事も大事にな」2人にそう言うと真剣な表情で語りかける

「凪紗、、、今から私の魂を分け与える」

「………………」凪沙は目を閉じる

「いい度胸だ」

「魂を受け取ればお前は目を覚ますだろう」

「行くぞ!」その時2人は浮き上がり赤く染まる満月の下でひとつに重なったかのように見え、暖かい風に乗せられあるべき場所に帰って行った。

風太は起き上がった。

「よし。俺も帰るか!」

風太は山を降りて自転車で帰ろうとするが、頭から血を流し腕も血だらけで帰れるはずもなくその場で倒れ込む

「あれ?」バタンっと音と共に意識が遠くなる

うっすらとする意識の中、救急車のサイレンが聞こえる。

(おれ、死ぬのかな、、、凪紗、、、)


その病室は夕日が差し込み風太の顔を赤く染めていた

「………………」うっすら目を開ける風太

「うーん、、、ここはどこだ?」

(病院か?、、、)

「はっ!」その時全てを、思い出した風太は飛び起きた

(ここは、、凪紗が入院している病院か、、)

「凪紗!!」風太は走りだしていた。凪紗の元に

「はぁはぁはぁはぁ」凪紗の名前が書いてある病室の前に着くと一息ついて恐る恐る扉を開ける

そこには夕日が差し込みベットで起き上がって外を見ている凪紗の姿があった。

「凪紗!」風太は凪紗を抱きしめた

「痛いよ風太、、、」

「凪紗よかった、凪紗、凪紗、、、」

「風太、私を助けてくれてありがとう」凪紗は頬っぺを赤くし泣きながら言った

「なんだったんだろーね」

「なんか、夢を見ていたような」

「そーだな、、、」

「退院したら2人で会いに行ってみるか、凪に」

「うん、そーだね」

夕日が差し込む病室で2人は空を見ていた。

夕日が沈み一筋の光と共に風が病室を吹き抜ける。

「ふむ、げんきになって良かったのぅ」

「え?」

そこには凪の姿があった。

「なんでいるんだよお前!」

「え?私達生きてるよね?」

「何を言う、我を解放されし者よ」

「解放?」

「そうじゃ。2人とも我の名を示した」

「えっと、、なにがなんだか、、、、」

「安心せー我はお主ら2人にしか見えておらぬ」

「かたわれ時に来たり来なかったりするからのぉー」

「なんせ何百年と眠っておったから、今この時代の色んな物を見て回りたいのじゃ」

「だから案内せー」

「あんないせーって、、、」

「いいじゃないか血も繋がってるんだ。ちゃんとした家族ではないか。2人は愛し合ってるいるのだろ?」

「何言ってるんだお前!」焦る風太

「そ、そーだよ、凪ちゃん!」顔を 真っ赤な凪紗

「なんだ風太、この娘は好かぬのか?」

「そそそそんな事はないけど」焦る焦る風太

「ではいいではないか」

「結婚せー」

「結婚って俺たちまだ付き合ってもいないしただの幼馴染だし、、、」

「私!」凪紗が何かを決意したようにベットのシーツをギュッって掴み話し始める

「私、風太の事がずっと好きだったの!」

「だ、だいすきなの、、、だから付き合ってみない?わたしと、、、」

「凪紗、、、お前、、」

「お主、返答次第で崖から落とすぞ」一瞬で風太の背筋は凍った

だか、何かを決意したように風太は凪紗に囁く

「俺もずっと凪紗が好きだった、、、こんな俺だけどこれから先、ずっと凪紗の傍に居させてくれないかな、、、」

「こちらこそよろしくお願いします」凪紗は風太に微笑みながら言った。

「風太、、、」

「凪紗、、、」

………………

「はよチューせー。締まらんじゃろ」

「チューとかおまえ!まだ早いだろ!そんな軽くないぞ俺は!」照れる風太

その時、凪紗は風太を抱き寄せる、、、「ちゅっ」

凪紗は風太の頬っぺにキスをした。

その時、一瞬時が止まり暖かい風に包まれて桜が舞った気がした。

「おぉ、やりおるなお主」

「この幸せ者め、やはり崖から突き落としてやろう」

「なんでそーなる!?もぅやめてくれ!」

「凪ちゃんもこれからよろしくね♪」

「ふむ。今日はお主と一緒に寝るとしよう」

「お前帰らないのか、、、」

「安心せぃ当分こっちに、いるつもりじゃ」

「いや、そうじゃなくて、、、」

「なんじゃ?不服か?」

「いや全然!これっぽっちも!」

「2人共仲良くしてね♪」

「これからずっと一緒なんだから」

そう言うと凪紗はニコッと笑い風太の手と凪の手を握り目を閉じた

「私達、前世から一緒だったよう気がするよ♪2人共大好きだよ。巡り会えてほんとに良かった」

凪紗は涙を流して語りかけた


風太が風の巫女の名前を当てたように、、

凪紗が風の巫女の名前を無意識に口にしたように、、

前世の記憶なのかは、凪にしかわからないのであった。

(この者達、、、いつの時代でも同じなんじゃな、、固い絆か、、、、ふっ、、、面白いでは無いか。その絆、本物か偽物かしばらく見届けなくてはならぬな、全く。今晩は風が荒れそうじゃ)


パパ、、ママ、、また巡り会えて良かったね…………


[完]


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