第四話 ミスと風紀と非常識と
読んでね!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「ミスった。非常にやばい状況だ」
と、僕は心の中で呟く。最悪だ。あの不審者のせいで、僕が今面倒な事になって居る事を忘れていた。
かなりまずい。どれくらいやばいかと言えば太陽が消えた後の地球ぐらいやばい。
(注:個人的な意見です)
よし。そんな時はあそこに行こう。幸いまだ僕はクラスへと戻っていない。此処からなら三分ぐらいで着く筈である。そう思って足を進めようとした瞬間、
「何で此処に居るの?」
と、声が掛かる。……今日は近年稀に見る厄日だ。面倒臭い。
こいつの名前は菜月葵。風紀委員である。見た目はロリとノーマルの中間辺り。胸無し。金髪と言った、ある一部の層にしか需要の無さそうな女である。しかも無駄に正義感が強い。詰まる所、今の僕には天敵という事である。
「貴方今凄く失礼な事を考えたでしょ?」
これだから女は怖い。偶に人の心を読んでくるのである。何なの?女の勘か?
「そんな事全く思って居りませんともそうですとも」
「絶対に嘘でしょ?」
少し拗ねた様に言うも直ぐにいつも通りの顔に戻り、
「まあ良いや。それより貴方に話があるんだけど」
と、僕に告げて来た。
「ああそれは大変だなそうかそうかでも僕じゃ力にはなれないから取り敢えず弊社へと持ち帰ってじっくりと温めて前向きに検討させて頂きますありがとうございました」
「何も言ってないんだけど。それに貴方逃げるつもりでしょ?」
「ちっ」
「はあ。それで話はね………」
と、話を切り出そうとした瞬間、僕のポケットの中で音がする。
「悪い、本気で逃げなきゃまずいみたいだ」
「いや、話は終わってーーーーーーー」
「よし、後で聞いてやる。だから取り敢えずついて来い」
「え????いや、ちょ、待っててば!」
そのまま僕は菜月の手を引き逃走を開始する。
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「はあ、はあ。何とか、着いた………」
僕らは現在旧校舎の屋上へとやって来ていた。
「どういう事!?説明して!」
「おう。端的に言うと危険なティーチャーが近づいてたから逃げた」
「????????????」
「まあ今回は危険度三のティーチャーだったから逃げなくてもよかったんだが」
「ストップ。ツッコミどころは多すぎるけど、何で先生が近づいて来たって分かったの?」
「僕が作った超小型発信機をつけてるからだな」
「……何でやばい先生だって分かったの?」
「そう言うバイブの仕方だったから」
「一つだけ言うね?」
「おう」
「貴方、非常識すぎるでしょ!!!!!!」