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異世界転生幻想放浪記  作者: 灼熱の弱火 
旅立ちの歌
13/221

第13話 危機

13話です。 よかったら見てやってください。


 奥へと進むとかなり大きな広場に出る。高さも7メートルはあろうか。どうやら終点のようだ。だが、


【岩蟲】(ロックワーム)に、【オーガ】だと・・・まずいな、仕掛けるには厳しい。」険しい顔をするドルガ。

【岩蟲】大きさが4メートルを超える大きなミミズ、全身が岩の様な外皮を纏い石に含まれている鉱物などを食べる魔物。


【オーガ】大きさが3メートルを超える強靭な肉体を持つ魔物。強靭な肉体を武器に戦う種類。


「周りにもゴブリンとホブゴブリンも混ざっとる。数が多すぎるな。」周囲を見渡すゴイ。

「やろうとしても分が悪い、ダンジョンのコアを・・・あった。奥の段差の所に。」

 ラエドが指し示す方向に、50cm位の大きく丸い球体が浮いている。あれがコアらしい。

「あれを壊せばダンジョン化を止めらる・・・だがこの人数でやるには分が悪いな。ここらが潮時だ、戻ろう。」

 ドルガの判断に反論はない。ダンジョンのコアを確認して戻って伝えるのが役割だ。

 無理をしてまでも破壊をする必要はない。準備を整えてからまた出直せばいいのだ。だが・・


 背後からゴブリンの大勢の声が聞こえる、別部隊が戻ってきたのか声が遠くから聞こえる。


「まずい!奥の奴らに気づかれる戻るぞ! 」 慌てて来た道へ戻ろうとする面々だが状況は悪い方へ転がる。そう奥の奴らに気づかれたのだ。  逃げるにも挟み撃ちされた状態になってしまう。


 オーガを背後に来た道を戻るのはリスクが高い。別部隊のゴブリン達が一気に片付けられたとしても、

 背後から追い付かれる可能性が高すぎる。 判断に迷うドルガ、その迷いが状況を悪化に導こうとしていた。


「姉さん今来た道に【水獄】を張って侵入を防いで!。師匠!俺が突っ込みます。少し入口を確保してて!」

「な、バカ野郎!無理だ戻れ!」ドルガの制止も聞かず飛び出すディードは単騎で広場に突入してしまった。


「ええい、エリン言われた通り【水獄】を張って侵入を防いでくれ。ラエド!エリンを援護だ、残りは入口を確保だ。」 挟み撃ちにされないよう、通路で迎撃する作戦にでた。

 ディードは一人走り抜ける。走り抜けながらディードは【火球】を無詠唱で撃ち続ける。

 壁側を走りながら1発また1発と撃ち込む。

 かなり無茶な方法だが確実にゴブリン達にダメージを与えている。


 だが、相手もそう簡単にはやられてくれる訳ではない。 


 祭壇に近づかせないように、一斉に先回りをし始める。ダンジョンのコアの命令なのか、母体となるコアを守ろうと動き出すゴブリン。だが、ディードはそれを狙っていた。


 ディードはアイテムボックスから【短剣】を取り出し腰に挿す。


 先回りが出来たのはゴブリン達だけ、岩蟲とオーガはゴブリンが邪魔な為にあまり動けず、中央にまだ残っていた。 ディードは鞭を天井に向けて放つ、そして天井に刃先が深く刺さる様に命じる。

 即席の天井ロープを作り上げる。 ディードは鞭を持ち続け広場の中央へと突き進む。

 虚を突かれたゴブリン達はディードに攻撃を仕掛けようとするが【火球】を打ち込まれ即座に対応できないでいた。

 やがて中央付近を強行突破したディード、即座に短剣を突き刺し魔力を込める。


「【大地の短剣】よ地面を深く下げよ!」ディードのとっておきの武器が呼び声に応じる。

 短剣の周囲から光りが溢れ出し、地面が揺れ轟音を上げる。光りを放つ部分から地響きをあげ徐々に地面を掘り下げた。ディードはすぐに鞭を掴み呪文を唱え始める。

 オーガや岩蟲など巻き込み徐々に降下する地面。やがて地面は範囲は5メートル、深さは3メートルにまで地面を掘り下げた止まるのだった。



『火よ火よ、我が敵に炎の檻を与えよ。【火獄】」ディードは穴に向かい魔法を放つ。

 片手で精度も悪いく威力も上げられないが、足止めとゴブリン達ぐらいなら仕留められると願い魔法を放つ。ディードの思惑は成功し、もがき苦しむオーガ達。


「今のうちにコアを!」ディードが叫ぶ。祭壇にはまだゴブリンがいるが大半をディードが足止めしてくれているおかげで行けると判断するドルガ。


「いくぞ今のうちだ!二人が足止めしてるうちにコアを破壊、それから援護に向かうんだ。」

 ドルガ、ゴイ、リリアの3人は祭壇へと向かう。祭壇にはコア守るゴブリンが多数いるが、ドルガ達は押し切ろうと懸命に駆け寄りゴブリン達を切り裂いて行った。


 数分が経とうとする中、突如ディードの悲鳴が聞こえる。 

「ぐぁぁぁ」ディードが、もがくオーガの手にあたり吹き飛ばされてしまったのだ。

 壁に叩きつけられるディード、そして消える【火獄】どうやらゴブリン達は焼ききったが岩蟲とオーガには効果が薄く生き延びられてる状態だった。

 そして、祭壇近くでは傷つきながらも、後1歩でコアを破壊できるところまで来ていた。

 ディードの悲鳴を聞きつつも、コアにたどり着くリリア。そして彼女の剣がコアを破壊する。


 破壊したコアは強い光を放ち砕け散った。強く光る光りに対して皆が目をふさぎ隠す。

 やがて光はリリアの中に吸収されるように消えていった。不思議な感覚が残る中、彼女は辺りを見渡す。

 魔物達はコアが破壊された影響か、もがき苦しんでいた。


 ディードは、アイテムボックスからハイポーション取り出し飲み、なんとか立ち上がっていた。ドルガとゴイは苦しんでいるゴブリン達を始末しディードの元へ向かう。リリアも駆けつける。

 さらに、ラエドに抱きかかえられたエリンが入口からこちらへと向かってくる。

 どうやら魔力切れのようだ。ディードもほぼ魔力が残っていないらしく、魔法が打てない。


 エリンは思った。

(ディードもエリンも魔法がもう撃てない、私が魔法を使えれば、いや封印されている今、使う事が出来なくても()()()()()()()()()()()()()()()()・・・・)彼女が強く思った。


 その時だった。リリアの身体は突如光だし淡い炎が揺らめく。燃え盛るのでなく。弱火のようにユラユラと揺れる炎、彼女の全身に行き渡り、やがて消えていった。

「今のはなんだ?大丈夫か、リリア。」ディードが問いかける。

「わからない私にもなにが起こったわからないの。」首を左右に振るリリア。

「今のは、魔力の揺らめき・・・リリアの中で何かが変化が起きたのよ。」声を上げるエリン。

「気が付いた?エリン大丈夫?」とリリアが彼女の手を取った。

 すると、彼女とエリンの手から淡い光が溢れてきたのだ。


「え?これって・・・【魔力譲渡】(マナトランスファー)・・?」

 リリアが驚く、そう彼女が彼女の魔力をエリンに譲渡できるようになっていたのだった。

 リリアがエリンの手を意識しつつ手に魔力を込める。エリンは、

「え?・・何これ・・・魔力が流れ込んでくる。凄い。」


 やがてエリンは魔力を受け取り、立ち上がり、魔力の流れを確認する。

「凄い、凄いよリリア、魔力が半分くらい戻ってる。」

「そうよかった、ディード、貴方にも魔力を。」

 そう言うとディードの手を握り魔力を意識し流し込む。そして、魔力は流れ、ディードに渡っていく。

「ありがとう。リリア、これで魔法が撃てる。」


 ディードも調子を取り戻したようだ。そして、反撃へと出る。


 暴れていたオーガはやがて、穴から這い出てくる。その足は火傷でうまく動きが取れないようだ。

 入口からはゴブリンの声が聞こえる。 エリンはすかさず入口に向かう、ラエドも後についていく。


 ディードは迫りくるオーガに対し、【火球】を唱える。狙いは火傷を負っている足だ。

 すね足に命中し膝をつき前のめりになるオーガ、悲鳴と怒号をあげる。


 その隙に前のめりになって支えている手を斬り割くリリア、手は腕を別れを告げオーガは前に倒れ込む。

 痛みに悲鳴を上げるオーガ、オーガは再び身体を起こそうとするが、既に遅かった。

 ドルガの戦斧が首を斬る。戦斧の刃は首に深く骨まで刺さり、やがて血飛沫をあげる。

 そして、オーガの命はそこで尽きるのだった。


「あと岩蟲とゴブリンだけじゃ。畳みかけるぞ。」血に濡れたドルガが叫ぶ。

 ディードが穴から這い出れない岩蟲に対して【火獄】を使う。

【火獄】は岩蟲をとらえ炎を纏わせる。ディードの魔力が尽きかける前にリリアが後ろから手を肩にあて【魔力譲渡】をする。やがて、岩蟲は動きをとめ息絶えたのであった。


 一方エリンの方はゴブリンが残り数匹まで減り魔力が尽きかけたが、ゴイ、ドルガの加勢により殲滅させることに成功するのであった。


ちょっと小話( ・ω・ )

自分ではこーしたい、あーしたいと思っててもやはりうまく書けないものです。


ここまで見てくれてありがとうございます。 

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