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一日の終わりと始まり

気が付いたらまた一話書いていた…

部屋に入ると煌びやかな装飾で壁や柱が飾られていて部屋の奥にある玉座には二人の男女が高そうな椅子に座っていて、その両サイドには四人ずつ八人の騎士が控えていた

 玉座の前まで行きガルシアさんが膝を付いて頭を下げたので俺も真似るように膝を付き頭を下げた

 「国王陛下!アレクシア・デュレインの弟子エルモンド・デュレインをお連れ致しました!」

ガルシアさんの言葉に周りの騎士がざわつくのを感じたが、国王の傍に居るためかすぐにざわつきが収まった

 「うむ、ご苦労だった」

 「はっ!」

 「エルモンド・デュレイン殿」

 「は、はい」

 不意に名前を呼ばれ顔を上げながら答えると国王が椅子から立ちがり俺に向かって歩き出した

 国王の動きに合わせて動こうとした騎士に対して、手を出して制した

 「なるほど…良い目をしているな…どうだ?アレクシアは元気か?」

 膝を付いいる俺と目線を合わせるようにしゃがみ、国王は母さんの事を知らないようでワクワクした感じで語り掛けてきた

 「………師匠は…病で死にました…」

 「なんと……!」

 俺の言葉に部屋にいる全員が信じられないとざわついていた

 「師匠から…受け継いだ証しがコレです…」

 左腕の服を捲り銀色に光る腕輪を見せると、全員確信したような顔をして女王に至っては俯いて涙を零していた

 「そうか…死んだか…奴はどうした?」

 「師匠の遺言に従って師匠の遺体ごと住んでいた家に火を付け燃やしました…」

 「…なるほどな…アレクシアらしいな…」

 国王はポンポンと俺の肩を叩いてから玉座に戻った

 「エルモンド殿、いきなりの呼び出し済まなかったな…暫くこの国に居るのか?」

 「はい、二~三日は…」

 「そうか、ゆっくりして行くと良い…」

 「…………」

 無言で頭を下げガルシアさんと一緒に部屋を出た

 

─────────────────────

Other Side ~レイ~

 あの不思議な剣を持った方が居なくなり私とセシリア先輩はまだ回復しきっていないユウト君を回復させていた

 「ユウト先輩…すいません…ボクを庇って…」

 「ごめんね…ユウト」

 「気にすんなって…結局庇った意味なくやられたんだからよ~」

 ユウト君はアンちゃんとマルク君を庇うように飛び出したが、オークの攻撃の方が強かったのか三人まとめてやられていたが、マルク君とアンちゃんは衝撃による気絶をしただけで外傷は殆ど無かった

 「セシリア先輩、足はどうですか?」

 「大丈夫よ、酷い怪我は無いから。腕の方は?」

 「そうですね…外傷は直しました…けど、腕の骨が折れているのでコレ以上は私にはまだ…」

 無意識に受け身を取ろうとして失敗したのか左腕の骨が折れていた

 「あ~…やっぱり折れてたか~」

 布を使って首から吊すようにしたら分かっていたかのように、ユウト君は右手で頭をかいていた

 「ま、生きてるだけ安いもんよ。ってか、あのオーク…レイちゃんが倒したのか?」

 「うん、僕も気になってたんだ。どうなったの?」

 「私も気になるわね。戻りながら教えてくれる?」

 「はい、えっと…倒したのは私じゃ無くて───」

 助けてくれたあの人を思い出しながらその時の様子を話した

 「───という事なの…皆が起きる素振りを見せたら行ってしまったけど」

 「オークを一撃で……」

 「凄いね…その人」

 「手合わせしてみたいなぁ…」

 「にわかには信じられないわね…」

 四人共思い思いの感想を良いながら、王都に戻った

 (あの人…王都に行ったはずですよね…会えたらちゃんとお礼しないとなぁ…)

 名前も知らないあの人の顔を思い出し、ギルドに任務完了の報告をしに行った

 明日は学校があるので今日はもう解散となった


Other Side ~レイ~ End

─────────────────────


 城を出て城門を抜けようとした時ガルシアさんが肩を組んできた

 「今日の宿はどうするんだ?」

 「…適当に決めるつもりです」

 「ふむ…なら、おすすめの宿がある。」

 ガルシアさんに肩を組まれたままおすすめという宿に向かった

 宿屋の看板には[風の止まり木]と書いていた

 宿の中は一階が食堂みたいな所で宿泊部屋は二階からみたいだった

 「いらっしゃー…ってな~んだガルシアさんか…」

 「なんだとは失礼だな…せっかく宿泊客を連れて来てやったのに」

 「え!そうなの!?えっと…ようこそ、ガルシアさん!」

 宿屋に入ると赤毛の女の子が居てガルシアさんだと分かるとからかうように落ち込んだ様子を見せた

 「全く…調子の良い奴だな…まぁ良い、客というのはこの少年だ」

 「いらっしゃいませ、ようこそ[風の止まり木]に何泊するの?」

 「…四日で頼めるか?」

 「了解、食事はどうします?朝起きて来るなら用意出来ますよ」

 「それで頼む」

 「了解。今払う?それとも帰るとき?」

 「今払うよ。幾らだ?」

 女の子は神にメモしながら目を閉じて計算していた

 「えーと…うん、普通なら銀貨五枚だけど、ガルシアさんの知り合いみたいだから銀貨三枚で良いよ」

 「……良いのか?」

 「うん、そのかわり夜もここで食べてくれると嬉しいな」

 「……分かった…約束しよう…」

 銀貨三枚を女の子に渡しふと隣を見るがさっきまで居たガルシアさんは居なくなっていて、近くのテーブルでお酒を飲んでいた

 「お待たせ~…ん?ん~………………」

 声をかけられ女の子を見ると何故かじっと俺を見ていた

 「……どうかしたか?」

 「貴方…今日街道でオーク二体倒した?」

 「…?ああ、倒したが…?」

 そう答えると女の子は目を輝かせた

 「やっぱり!レイ先輩の言ってた通りの服だし細い剣持ってるから!」

 「……??」

 何で知っているのか分からないまま話を聞いていた

 「あ、一人でごめんなさい。ボクはアン・フレンチア貴方が助けてくれたパーティーの一人なんだ」

 そこまで言われてやっと思い出せた

 「…無事だったんだな」

 「うん、助けてくれたから…助けてくれてありがとね。あ、コレが部屋の鍵二階の一番奥の部屋だよ。」

 「……どういたしまして」

 鍵を受け取り言われた部屋に入った

 刀をベッドに立て掛け上着を脱ぐとそのままベッドに寝転び明日の予定を立てた

 「………(明日は学園行って…それからギルドだな……)…まさか、王城に行くなんてな…」

 予想外の事を思い出しながら目を閉じるといつの間にか眠りについていた


 翌日、太陽が山から顔を出した位に目が覚めた

 「……久しぶりに…ゆっくり眠れたな」

 旅では大体野宿で周りを警戒していたから余り休める事は無かった

 太陽が完全に山から出た位に俺は荷物から白の刀と財布だけを持って一階の食堂に降りた

 「あ、おはよう。ご飯出来てるから適当に座って待ってて」

 「…ああ」

 朝から元気な女の子…アンに言われたまま近くのテーブルに付いた

 「はい、お待たせ!」

 アンはお盆にパン、スープ、サラダを載せて俺の前に置いた

 「どうぞ食べて食べて!」

 「……いただきます」

 パンは丁度よく焼かれ、スープもシンプルながらしっかりとした鶏肉の味がした

 「……美味い」

 無意識に呟いた言葉にアンは嬉しそうに笑っていたが、不意に何かに気付いたように話しかけてきた

 「…あ、そうだ、そういえば貴方の名前聞いて無かったよね?」

 「…俺か?俺はエルモンド・デュレインだ」

 「エルモンドさんか…よろしくね!」

 自己紹介が終わったタイミングで厨房から大きな声が聞こえた

 「アン!後は良いから学園にいけ!」

 「え?あ、今日休みじゃ無いんだった!エルモンドさんごめんね、行ってきまーす!」

 制服の上にエプロンを付けていたらしくエプロンを外しカウンターに置いていた鞄を持って慌ただしく出て行った

 「娘が騒がしくてすまんな」

 厨房から大柄な男性が苦笑いしながら出て来た

 「…いや、気にしてませんよ」

 「そうかい?なら良かった。まぁゆっくりしていきな」

 「ありがとうございます」

 おじさんは笑いながら厨房に戻った

 「……うん…美味しい」

 ゆっくり味を楽しむように食べた

 食べ終わってから一度部屋に戻り、黒の刀も持ち、学園長に渡す手紙を懐に入れ俺も行動を開始した

 宿屋を出た頃にはすでに太陽は中空に上がっていたから俺は早歩きで学園に向かった────

ご覧下さりありがとうございます。



PV200超えユニーク100超えありがとうございます!

また、誤字報告や感想を書いて下さりありがとうございます。

無いと信じたいですがまた誤字脱字がありましたらご報告お願いします。

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