表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/14

助けた小さな命

お久しぶりです、遅れてしまいました!

申し訳ありません!


 王城からの帰り道、初めてギルドの任務をしようと通りに出て、ふと小腹が空いたから出店を見て歩いていたら前から来た人とぶつかってしまった。

 「おっと……」

 「キャッ……!」

 ぶつかったのは女の人だったらしく俺とぶつかった拍子に尻もちを付いてしまったようだ。

 「すまない、余所見をしていて気付かなかった。怪我は無いか?」

 助け起こそうと手を差し出したら、その人は躊躇いなく手を取ってくれた。

 「ありがとうございます。私の方こそ余所見をしていました、すみません」

 その人はアンやティファと同じ制服を着ていた。

 「気にしなくて良い、怪我が無いならよかったよ。それじゃ、用事があるから」

 「あ、はい。すみませんでした」

 頭を下げてくる子に軽く手を振ってギルドに向かった。

 途中出店で肉の串焼きを五本買って食べた。

 

 ギルドに入ると穏やかな雰囲気で机が並べてある方では数人のハンターが酒や軽食を楽しんでいた。

 「ようこそ、任務の確認ですか?」

 カウンターに近付くと女性が微笑み話しかけてきた。

 「低ランクで良いから何か討伐の任務ありますか?」

 「そうですね……なら、コレなんて如何でしょうか?」

 出されたのはオークの群れ(10体)討伐クエストだった。

 「なら、コレを受けます」

 「分かりました。では登録しますのでギルドカードをお願いします」

 カードを渡すと女性は驚いた顔をしたが、すぐに元に戻った。

 「どうぞ、討伐証明はオークの魔石で確認致します。どうか、ご無事のお戻りを」

 「ありがと……それじゃ」



 王国を出て群れが集まっているという場所に行くとオークの叫び声と戦闘音が聞こえた。

 「誰か戦っているのか?」

 刀を何時でも抜けるように鯉口を切り気配を消して音のする方に近づいた。

 (この辺りのはずなんだが……人の気配がしないが…………っ!?)

 丁度良い木蔭がありそこから顔を少し出して見てみるとオークの群れと人間の大人位大きな銀狼シルバーウルフが戦っていた。

 (銀狼が何故ここに!? いや、それよりも何であの銀狼はあんなに苦戦してるんだ?)

 大人の銀狼は俺でも苦戦する相手で、オーク如きが束になっても敵わないモンスターだ。

 ジッと見ていたら銀狼のすぐ後ろに小さい子供の銀狼が居た。

 (……あの銀狼……俺に気付いたな…………見ないふりは出来ないし、助けるか!)

 刀をを抜刀しながら飛び出し近くのオークを二体斬りそれに気を取られたオークを銀狼が倒し介入して僅か数秒でオークの群れは全滅した。

 刀を仕舞わず銀狼を見ると地面に伏せて俺に降伏をしていた。

 「お前……怪我を……」

 銀狼は脇腹の辺りから血を流していて地面に血溜まりを作っていた

 『人の子よ……我の願いを聞き入れて欲しい』

 銀狼が言葉を発するかもしれないとは知っていたが、初めて出会ったから驚いてしまった。

 『……………』

 銀狼は俺をジッと見つめ答えを待っていた。

 「すまない、驚いてしまったようだ。叶えれるか判らないが……それでも良いなら聞こう」

 正直に答えると銀狼は安心したような顔をした。

 『感謝する人の子よ。願いはただ一つ……ここに居る我が子の親になって欲しい。ただでとは言わぬ……我が死した後に残る魔石を持って行くが良い。しかし……この子の命は、どうか』

 銀狼は切実に頼み込んできたが聞きたいことがあった。

 「……何故俺に頼む?」

 銀狼は優しく微笑みゆっくりと姿を変えていった。

 人型になった銀狼は美しい女性で白い布を纏っているだけだったが脇腹から血が溢れ布を赤く染めていた。

 「我は昔君と出会った事がある。かなり昔だから記憶は無いだろうがな……君ならば、安心して任せられる。」

 「……俺が別人の可能性は?」

 「弱っていても我の鼻が間違うはずは無い……っと……」

 血を流し過ぎているのか銀狼は地面に座り込んだ。

 「大丈夫か?」

 銀狼に近づき傷を見ようとしたらやんわりと制された。

 「この傷では助からない……それに我はもう長くない」

 「銀狼……」

 「ふふふ……我の名はニルファーナ。この子はまだ名は無い……どうか、頼む」

 「…………分かった……この刀と俺の師、それにこの腕輪に誓ってニルファーナ、貴女の子を預かろう。俺の名はエルモンド・デュレイン」

 「感謝する……人の子、エルモンド・デュレインよ……」

 銀狼……ニルファーナがゆっくり目を閉じると光の粒子になり魔石を残して消えていった。

 ニルファーナの子はまだヨタヨタ歩く程で大きさは手のひら位だ。

 俺はその子を優しく抱き上げ提出用とは別にしてニルファーナの魔石を仕舞い、王国に戻った────。


 仕事やパソコンの影響もあり投稿が送れましたら。

 来週からは恐らく、多分、きっと遅れないと思います。


一つ質問、アンケート(?)が、あります。

 今回拾った銀狼の子供の名前を募集したいと思います。

子供の特徴

 ・銀色の毛 ・小さい(手のひらサイズ) ・もふもふ ・可愛い(かわいい) ・女の子(♀)


ご協力お願いします。


お読み下さりありがとうございます。

ご意見ご感想ご要望等お待ちしております


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ