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異世界転移 「立志伝」  作者: アキ
2/2

スキルの確認

第2話です。よろしくお願いします。

寝ようとしてみるが、風の肌触りや土、草の感触があまりにもリアル過ぎることに気がつく。


「何時までも現実逃避している場合じゃないか、いったい此処は何処なんだよ。」


周りを見渡すと周囲は森で囲まれており、人里に行くにはこの森を抜けなければならないと悟る。何日かかるか分からないし、此処がもし本当に異世界なら、この森に凶悪なモンスターがいても不思議ではなく、当然リスクもある。しかし、動かなければ現状を打破出来ないのも事実である。


「はぁー」右手を額にあてため息つく、前途多難である。自分の服装もただのスウェットであり、勿論、水や食料なども持っていない。


「うん、なんだこれは❔」適当にポケットの中に何か入っていないか探ると、1枚の紙が入っていた。

俺はそれを注意深く読んでみることにした。もしかすると、何か現状を打破出来るかもしれないと言う、望みををかけて。


内容はこうだ「まず最初に無事に異世界にいけておめでとうございます。最初の説明にもありましたが、あなたは既にランダムで3つスキルを獲得しているので、その内容を今から説明します。一つ、ステータスの把握が可能、ただし自分もしくは、自分が触れているものだけ。2つ、闇魔法の適正(極大)。3つ、魔力(大)以上が現在あなたが持っているスキルです。正直レアどはどれもかなり高いです。最後にスウェット姿では可哀想なので、マントを差し上げます。マントの内側はアイテムボックスになっているのでかなり便利です。生物は入れられないです。また、重量は100kgまでです。それでは、良い異世界ライフを楽しんで下さい」最後まで読み終わると紙が燃えてどこにでもある黒色のマントになった。


「よっしゃー、これでなんとかなる、むしろ勝ち組ではないか、3つのスキルはかなり良いものばかり、アイテムボックスまである。しかも、形状がマントだから素晴らしい。」


早速、自分の能力を確認して見よう。ステータスオープンとでも言えばいいのか❔すると、自分の目の前にステータスが表示される。


「おお、心の中で思うだけでいいのか、かなり便利だな。どれどれ」


名前 アキ 種族:人間 


スキル:ステータス把握、闇魔法適正(極大)、魔力(大)

アイテム:マジックマント 普通のスウェット

魔法

シャドウダイブ Level1

(影の中を移動する能力、隠れることも可能。移動範囲は現状では5m程度、Levelに応じて移動範囲が向上する。)


ダークアロー Level1 

(闇の矢を放つ、Levelに応じて威力上昇)


シャドウソード Level1

(自身の影を剣とする。また、自身の影なので伸縮も可能。Levelに応じて伸縮の長さ、速度、切れ味、強度が向上)


ダークミスト Level1

(対象とす相手を眠らされる。Levelに応じて効果範囲、効果時間上昇。)


おお、現状では4つ魔法が使えるのか、早速使ってみよう。しかし、どうやって使うんだ、取り敢えずそれっぽくやってみるか。


前方に手を突き出して言葉に出してみる 「ダークアロー」

すると、自身の手から、闇の矢が放たれ、木に当たる。木には闇の矢が食い込んでいた。

おお、カッコイイ、Levelが上がれば貫通もするのか❔よし、次はシャドウソードを使ってみるか


「シャドウソード」

すると、影が1m程度の剣状になり自身の手に現れる。たしか、伸縮も可能なんだよな。心の中でナイフ位の大きさまで、縮めと思ってみると、20㎝程度大きになった。今度は伸びろと思ってみる。しかし、1m程度までしか伸びない。うむ、今のLevelでは1mが限界か。よし、次に行こう。


「シャドウダイブ」

おお、影の中には入れたぞ、なるほど影の中から外の風景も見えるのか、これは便利だな。よし、移動してみるか、たしか5mまで可能なはずだ。そして歩いてみるが、3mも移動出来ずにとまる。どうしてだ、もしかして、影が繋がってないからか❔ためしに、影の多い場所でためしてみる。すると、5m限界まで移動出来た。なるほど、移動するにも影が繋がってないと行けないのか。まぁ、便利なことには変わらないか。あと一つ、ダークミストは、相手がいないと使えないな。これは今は放置しておこう。


なにはともあれ、これで生存率が大きく上がったはずだ。闇の魔法とか凄くカッコイイではないか。思わず笑みが零れてしまう。よし、森を抜けよう。そして誰でもいい、人を見つけるのだ。


そして森の中を移動すること、僅か10分、目の前にゲームの中でよく見るモンスターが現れる。ゴブリンだ。1匹しかいないみたいだ。幸いこっちには気づいていないみたいだが、どうする❔①逃げる、②戦う③話し合う。③はないかな、話し合えるとは思えない。となると、①か②だが、多少リスクはあるが、今の自分の力を図るためにも、ここは戦おう。ダークミストを使ってみるか。失敗したら、シャドウダイブで影の中に撤退だ。よし、殺るか。


ゴブリンは食事に夢中らしく、背後からゆっくり忍びよる。そして「ダークミスト」と呪文を唱える。すると、ゴブリンの周りに黒い霧が現れて、ゴブリンを眠らされる。よし、上手くいったぞ。作戦通りだ、あとは、殺るだけだ。ゴブリンに近づき、止めを刺すべく、シャドウソードを構える。しかし、手が震えるてしまう。


迷うな、おそらく此処は弱肉強食の世界だ。強くなければ、生きていけないんだ。自分にそう言い聞かせること5分、ゴブリンの体が動き始めることに気がつく。しまった、効果時間は5分までか、迷っている時間はもうない。そして


「うおおおおー」腹の底から叫びながら、シャドウソードを振り下ろす。血しぶきを上げながら、ゴブリンの首が地に落ちる。

「はあ、はあ、はあ、やったぞ」これでいいんだ、此処は弱肉強食の世界だぞ。殺らなければ、自分が殺されるんだ。体をフラフラさせながら、地面に座る。

10分ほど動けなかったが、徐々に落ち着き、冷静になって、ゴブリンが何を食べていたのかに気が付く。コレは、人だ。鎧を着ており、辺りには剣が落ちている。死体はまだ、腐っておらず、ゴブリンが食べていたことか、死んでからまだ新しいのだろう。

旅人の可能性もあるが、もしかしたら、近くに人里があるかも、しれない。よし、行動開始だ。それに、血の匂いを嗅ぎつけてどんなモンスター来るか分からない。急いで、この場を離れよう。

アキは、立ちがり森を抜けるため、歩きだそうとする。

「助けてくれー」‼️ ∑(゜Д゜)すると、森の先から叫び声が聞こえる。

人だ!この世界に来て、初めてコンタクトを取るチャンスだ。しかし、襲われてる見たいだな。接近し様子を伺い、助けれるそうなら、助けて恩を売りこの世界の情報を得よう。無理そうなら、見捨てる。













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